せどりを始めると
「利益率は何%あればいいの?」
と迷うことがあると思います
――新品せどりなら20%以上を狙うべきなのか
――利益率15%は低いのか
――利益率10%でも回転が速ければ仕入れてよいのか
私の場合は、トミカ・Nゲージのパーツなど、新品のホビーを中心に想定利益率15%を目安に仕入れています
ただし、利益率15%未満の商品は仕入れないわけではありません
✔️相場上昇の見込める商品
✔️売れ行きを確かめるために、お試しで仕入れる商品
こうした商品は、利益率が低くても、数量を限定して仕入れることがあります
今回、「せどりの利益率はどれくらいあればいいのか?」という疑問に答えるために、これまでに販売した1万件超の実績を、仕入れ時の想定利益率ごとを集計しました
結論から言うと、想定利益率20%超で仕入れた商品でも最終的に赤字になったものもあれば、逆に赤字の想定で仕入れた商品でも、黒字となった商品もありました
この記事では、一般的な利益率の目安ではなく
実際にどのくらいの利益率で仕入れて、最終的にどのような結果になったのか
という、私の販売実績を公開します
💡利益率だけをみて仕入れるのは危険
私の場合は、想定利益率15%を目安に仕入れて、実際の利益率は約17%でした
最終的には、利益率だけでなく、販売数、ライバル数、価格推移、売れるまでの日数を含めて仕入れるかの判断が必要
| 仕入れ時の 想定利益率 | 考え方 |
|---|---|
| 5%未満 | 利益の余白が小さく、少しの値下げで赤字になりやすい |
| 5~9.9% | 高回転の商品や、売れる根拠が強いなら仕入れ対象になる |
| 10~14.9% | 最終的に最も赤字になりにくかった利益率帯 |
| 15%以上 | 販売数が少ないと売れ残りとなり、赤字処分となる商品もある |
目次
せどりの利益率の計算方法

せどりの利益額・率を求める式は、次通りです
利益額 = 販売価格 − 仕入れ値 − Amazon手数料 − 送料 − 梱包資材費
さらに、利益率は、利益額を販売価格で割って計算します
利益率 = 利益額 ÷ 販売価格 × 100
仕入れ値と販売価格の差だけでは、実際に残る利益額は分かりません
FBA販売:Amazon手数料、配送代行手数料、納品送料、(FBA納品の梱包資材費)
自己発送:Amazon手数料、購入者への送料、封筒や緩衝材などの梱包資材費
を含めて、利益額・利益率を求めます
実際の販売実績を想定利益率ごとに集計した結果

次の表は、1万件を超える実際の私の販売実績を集計した結果です
仕入れ時の想定利益率の目安15%で仕入れて、実際の平均利益率は約17%になりました
| 仕入れ時の 想定利益率※ | 販売数 | 実際の 利益率 | 黒字率※ | 赤字件数※ | 商品を仕入れた主な理由 |
|---|---|---|---|---|---|
| 赤字想定 | 683件 | 13.7% | 86.5% | 92件 | 相場上昇の見込み・少量検証 |
| 0〜4.9% | 749件 | 14.2% | 90.1% | 62件 | 少量検証 |
| 5~9.9% | 1,578件 | 14.6% | 93.3% | 105件 | 高回転・過去販売実績あり |
| 10~14.9% | 1,561件 | 15.5% | 94.7% | 82件 | 通常仕入れ |
| 15〜19.9% | 1,297件 | 16.4% | 90.6% | 122件 | 通常仕入れ |
| 20%以上 | 4,401件 | 25.8% | 88.7% | 495件 | 高利益率 |
自己発送へ切り替えた商品も実績に含まれます
※黒字率:最終的に黒字で販売できた割合。黒字で販売できた商品数÷販売数
※赤字件数:最終的に赤字になってしまった件数
赤字想定の商品
赤字想定で仕入れた683件のうち、86.5%は最終的に黒字で販売できました
黒字になった要因は、次の通りです
✔️自己発送への切り替えで送料が抑えられた
✔️一時的な最安値が解消され、通常の相場に戻った
これらの商品は、データ上では赤字で仕入れていますが、黒字化する可能性があるという根拠があった商品です
ただし、黒字化する根拠を見誤った13.5%(92件)は赤字のまま終わっています
相場が戻る見込みや送料を抑える方法など、黒字化できるという強い根拠がない赤字仕入れは避けた方が安全です
想定利益率 0〜4.9%の商品
黒字率は90.1%でしたが、利益の余白が小さく、少しの値下げや手数料・送料の誤差で赤字になりやすいゾーンです
通常仕入れの中心にはせず、回転が非常に速い商品や、今後の仕入れ判断のために少量で確認したい商品を例外として仕入れていました
基本的には仕入れの対象外とした方が安全です
想定利益率 5〜9.9%の商品
黒字率は93.3%で、過去の販売した実績や回転の根拠があれば仕入れ候補になります
ただし値下げ余力は大きくないため、販売数や最安値付近のライバル数を確認して、慎重に仕入れ判断をする必要があります
また、仕入れる場合も縦積みはせずに、1ヶ月で売り切れる程度の量を仕入れると安全です
想定利益率 10〜14.9%の商品
今回の集計では、黒字率94.7%で最も赤字になりにくかった利益率帯です
実際の利益率も15.5%に着地しており、仕入れ時の利益率との乖離が少ない結果となっています
利益と回転数のバランスが取りやすく、仕入れもしやすい商品の多いゾーンです
想定通りに商品が売れるのであれば、想定利益率10〜14.9%の商品は通常の仕入れの対象として扱いやすく、リスクは少ないと言えます
想定利益率 15〜19.9%の商品
想定利益率15〜19.9%の商品は、価格競争に巻き込まれたときの余白があり、利益を確保しやすく、私が通常仕入れの目安としている利益率帯です
ただし、利益率15%を超える商品は、ライバルも多く仕入れ候補を見つけにくい難点があります
そのため、私は販売数と利益率のバランスをみて、利益率15%未満でも回転を見込める商品は仕入れ対象にしています
また、このゾーンの黒字率は90.6%で、10〜14.9%の商品より低くなりました
仕入れ時点の利益率が高くても、価格競争になり想定利益を下回る商品が多いゾーンでもあります
利益率だけで判断せず、販売実績やライバル数、価格推移まで確認する必要があります
想定利益率 20%以上の商品
想定利益率20%以上の商品は、実際の利益率も25.8%と最も高い結果になりました
ただし、このゾーンは利益率が極端に高い商品も含まれるため、平均利益率が高く出やすくなっています
黒字率は88.7%で最も低く、赤字件数も495件と最多でした
仕入れ時は高利益率の商品であっても、売れ残り・相場下落・価格競争によって損切りをした結果です
特に、利益率30%以上というような高利益率の商品は、試しに1個だけ仕入れて
「売れればラッキー、売れなければ損切り」
という前提で仕入れをしていたため、高利益率ではあるものの、高赤字率という結果になっています
利益率が高いという理由だけで仕入れを決めず、
✔️回転数はあるか
✔️売れなかった場合でも黒字を確保できるか
を確認する必要があります
売れ残った商品は、いつ損切りすればよいか
損切りのための4ステップについては、こちらの記事で解説しています▼
利益率以外の基準も含めて仕入れ判断の詳細については
こちらの記事で解説しています▼
利益率15%未満でも仕入れるケース

私は通常仕入れでは想定利益率15%を目安にしています
ただし、利益率15%未満でも、次のように仕入れる根拠を説明できる商品は、仕入れ対象としています
✔️回転が非常に速い商品
利益率は低くても、販売数が多く短期間で資金回収できる商品
✔️最安値が一時的に安い商品
極端に安い出品者が売り切れれば、通常の相場へ戻る根拠がある商品
✔️今後の仕入れ判断のために試したい商品
Keepaだけでは判断し切れないため、少量だけ仕入れて実際の売れ方を確認したい商品
個別商品の想定利益と実際の販売結果は
こちらの記事で公開しています▼
まとめ
私は、新品せどりの想定利益率15%以上を通常仕入れの目安にしていて、最終的な平均利益率は約17%になりました
ただし、利益率15%は絶対条件ではありません
✔️回転が速い商品
✔️相場上昇を見込める商品
✔️検証目的の商品
は、回転とのバランスを見て仕入れ対象としています
これまでの実績をみると、想定利益率20%以上の商品であっても、11.3%が赤字になっています
逆に、仕入れ時は赤字想定の商品であっても、実際は13.5%しか赤字になっていません
想定の利益率は、儲かる商品を見つけるための基準ではありません
価格競争に耐えられる余白を確認し、仕入れ判断の精度を上げるための一つのフィルターです
最終的には、利益率だけでなく、販売数、ライバル数、価格推移、売れるまでの日数を含めて仕入れるかどうかを判断する必要があります
FAQ
Q.せどりの利益率15%だと低いですか?
A.私は利益率15%を一つの目安と思っています
ただし、せどりで利益を出すためには、利益率だけではなく販売数、ライバル数、回転率も確認して判断する必要があります
Q.利益率10%以下の商品は仕入れない方がいいですか?
A.高回転でライバルが少なく値下げ合戦にならない見込みがある、過去に販売した実績があるなど根拠があるなら検討の余地はあります
ただし、通常の仕入れの中心にすると値下げ余力が少ないので、仕入れの際には慎重に検討する必要があります
Q.赤字想定の商品をなぜ仕入れるのですか?
A.私は仕入れ時の利益率を、その時の最安値で販売し、FBA販売前提の手数料・送料で計算しています
そのため、自己発送で送料を抑えられる、一時的な安値で相場が回復する見込みがあるのであれば仕入れの対象としています
Q.FBAと自己発送で利益率は変わりますか?
A.変わります
私の場合は、自己発送の商品は小型の商品を選んでいるため、送料が抑えられて利益率が高くなる傾向があります
販売方式ごとの利益率と販売件数の実績は、こちらの記事で比較しています▼
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