せどりで売れない商品が出てくると、
「値下げすれば売れるのか」
「赤字でもAmazonで売り切るべきか」
「返送して自己発送やフリマで売るべきか」
と、次に何をすればよいのかで迷うことがあります
私は今でも、赤字を確定させたくなくて在庫を持ち続けてしまうことがあります
頭では、売れない在庫は赤字でも売ってしまい、資金を回収して次の仕入れに回すことで利益を増やしていくことが大切とわかっています
でも
――もしかしたら相場が戻るかもしれない
――もっと利益が取れるはず
と考えてしまい、損切りを先延ばしにしてしまいます
これは、損切りのルールを決めず、そのときの感情で判断していることが原因です
この記事では、感情ではなく仕組みで「損切り」ための考え方を、4つのステップに分けて解説していきます
💡損切りは赤字販売ではなく、売れない在庫の出口を決める作業
✔️5か月を目安に価格と需要を見直す
✔️270日を超えたら、保有継続ではなく出口戦略を決める
損切りを判断する4ステップ
損切りは、販売日数だけを見て決めるものではありません
販売日数は、損切りを決める基準ではなく、在庫を見直し始めるきっかけです
出品して1ヶ月売れないからと言って、いきなり最安値に揃えて損切りをしてしまうと、本来得られる利益を取りこぼす可能性もあります
私の販売実績では、30日以内に売れた商品は約2割、商品が売れるまでにかかった中央値は104日でした
商品が売れるまでにかかった日数と在庫見直しの時期については
こちらの記事で詳しく解説しています▼
一方で、追加の費用支出を回避するなどの理由から
✔️5か月を超えて売れ残る商品は、価格・需要・ライバルの見直しが必要
✔️270日を超えた商品は値下げ・返送・自己発送・損切りを個別に判断
しています
損切り候補になった商品は、次の4ステップで確認します

- 保有を続ける根拠があるか確認する
- 価格が過去相場からズレていないか確認する
- 黒字価格で売れる見込みが残っているか確認する
- Amazonで赤字販売・自己発送に切り替え・別販路販売・廃棄から出口戦略を選ぶ
仕入れた商品には愛着が湧くこともありますが、利益を増やすためには、感情ではなくルールで手放すことが大切です
出品5か月を目安|売り抜けるための価格調整
出品から5か月がたったら、FBA・自己発送を問わず、価格設定や販売方針を見直します
この時点では、積極的に損切りをするわけではなく、まずは利益を残して売り抜けられないかを確認します
過去の相場、現在の最安値、ライバル数、Amazon本体の有無、商品の需要を見直し、価格調整で売れる見込みがあるかを判断します
保有を続ける根拠があるか確認する
損切り判断で最初に確認したいのは、「この商品を今後も持ち続ける理由があるか」です
たとえば、次のように理由が明確なら、すぐに損切りせずに値上がりを待つという選択肢もあります
✔️廃盤や限定品で、供給が減っている
✔️過去の相場や需要から、価格回復を待つ根拠がある
✔️市場に在庫がなく、値上がりが期待できる
✔️小型で自宅保管でき、追加コストが小さい
✔️他の在庫で資金が回っており、資金繰りを圧迫していない
反対に、
✔️赤字を確定させたくない
✔️いつか売れるかもしれない
✔️仕入れ値より安く売りたくない
という感情的な理由だけならば値下げして販売する検討をした方が良いです
私の長期在庫を「寝かせる」「見直す」に仕分けする考え方については
こちらの記事で解説をしています▼
価格が過去相場からズレていないかを確認する
売れない商品を見つけても、すぐに損切り価格まで下げる必要はありません
まず、現在の最安値が、過去に売れていた相場から大きく下がっていないか確認します
✔️最安値の出品者が一時的な処分価格にしている
✔️価格競争の結果、過去の販売価格と比べて、今の最安値が異常に低くなっている
✔️一部の出品者が利益を度外視して値下げしている
こんな理由で相場が下がっている場合、現在の最安値に合わせてしまうと、本来得られるはずだった利益まで手放すことになっていまいます
価格を下げるべき商品と、価格を維持すべき商品の考え方は
こちらの記事で解説しています▼
黒字価格で売れる見込みが残っているか確認する
最安値が過去の相場並みで、同じコンディション・配送条件の出品者と比べて自分だけ価格が高い場合は、現在の最安値付近まで価格を調整する必要があります
まずは、現在の最安値付近まで下げても利益が残るかを確認します
利益が残るのであれば、最安値付近に価格を調整します
利益が残らない場合は、「黒字価格で待って価格が戻る合理性があるか」を確認します
見るべき項目は、主に次の4つです
| 確認する項目 | 見る理由 | 損切りの根拠 |
|---|---|---|
| 販売価格の推移 | 相場回復の可能性を考えるため | 下落が続き、回復の根拠がない |
| 出品者数・在庫数 | 価格競争の強さを見るため | 出品者数の大幅増加や大量在庫を抱えた出品者がいる |
| Amazon本体の有無 | 希望価格で売れる可能性を見るため | Amazon本体が継続的に安値で販売している |
| 商品ページの需要 | 値下げで売れる商品か判断するため | 最安値でも売れず、需要が弱い |
このいずれかに該当している場合は、価格が戻る可能性は低いと考えて
❌値段を下げて損切り
❌自己発送に切り替えて送料を抑えて利益を出す
❌他販路で販売する
をなどの販売方法の変更を検討します
270日を超えたら|資金回収のための在庫整理
出品から270日を超えても売れない商品は、FBA・自己発送を問わず、保有を続けるよりも出口戦略を決める段階です
特に、FBA在庫は、毎月15日の在庫スナップショット時点で保管期間が270日を超えると、通常の在庫保管手数料に加えて長期在庫追加手数料がかかります
自己発送の商品でも、保管スペース、在庫確認、価格改定、販売機会を逃すことによる資金拘束は残ります
損切りは、Amazonで赤字販売することだけではありません
商品が売れない理由、保管コスト、自宅で保管できるか、別販路で売れる見込みがあるかを確認し、その商品に合う出口を選びます
| 状況 | 基本の対応 | 判断のポイント |
|---|---|---|
| 最安値にしても売れない | Amazonで赤字価格で売り切る | 過去の販売価格を参考に価格を決める |
| FBAではコストが重いが、商品自体は売れる見込みがある | ・返送して自己発送へ切り替える ・フリマなど別販路で販売する | 返送費・送料・保管負担を比較する |
| Amazonでも別販路でも売れにくい | 買取・廃棄を含めて処分する | 価格改定や保管に時間を使い続けない |
Amazonで値下げして売り切る
この段階で売れ残った商品で、Amazonで販売できるのであれば赤字価格でも販売して売り切ることを検討します
FBAの在庫保管手数料、今後発生する可能性がある長期在庫追加手数料、資金が在庫に固定され続けていることを考えると、これ以上持ち続ける理由がありません
赤字を確定させることを避けるために保有を続けても、その間に売れる商品の仕入れ機会を逃してしまうなら、早めに現金化した方が全体の利益につながる可能性があります
FBAから返送して自己発送に切り替える
FBAで売れない商品でも、自宅保管なら追加コストや送料を抑えられ、利益がでる場合があります
特に、小型で保管しやすく、自己発送でも利益を残せる商品なら、返送後に価格を維持しながら販売を続ける選択肢があります
ただし、返送費・保管スペース・自己発送の手間を含めて考える必要があります
「FBAで売れないから返送する」ではなく、「返送後に売る理由があるか」で判断します
また、いったん返送したのち再度FBAに納品すると、保管日数がリセットされるため、大きな利益が出る商品であれば再納品も検討に入ります
Amazon以外の販路で売る
自己発送に切り替えた商品は、フリマなど別販路でも並行して販売する場合もあります
別販路では、Amazonほど早く売れないこともありますが、自己発送で出品しつつ、他販路でも出品して、販売機会を増やすことで少しでも早く在庫処分することを狙います
買取・廃棄で管理対象から外す
最安値にしても売れず、別販路でも需要がなく、保有を続ける理由がない商品は、買取や廃棄も選択肢になります
✔️在庫処分タイムセールで処分
→時間はかかるが、ある程度の値段で売れる可能性有り
✔️在庫買取業者への売却
→相場の5%程度で現金化できる
✔️最終手段として廃棄
→最も早く早く在庫整理が可能
私は毎年2月頃に、年末年始商戦後も動かなかった在庫をまとめて見直し、廃棄や買取業者へ売却をしています
売れない商品を処分することは、損失だけではありません
保管スペース、価格改定の手間、在庫確認の時間を減らし、売れる商品の仕入れや管理に集中しやすくなります
出品期間270日を超えた在庫処分の実例
ここからは、実際に私が出品から270日を超えた在庫を処分した事例を紹介します
損切りといっても、すべてをAmazonで赤字販売するわけではありません
商品の需要、ライバル状況、保管コスト、売れる見込みに応じて、赤字販売・買取・廃棄を使い分けています
| 商品 | 最終処分 | 結果 |
|---|---|---|
| 4人の容疑者 | Amazon赤字販売 | 1日で売却 |
| FM強化シャーシ | 買取業者へ売却 | 48円で現金化 |
| ゴールデンフリーザ | 廃棄 | 管理対象から除外 |
仕入れた商品は、自分の子どものように感じて手放しにくくなります
ただし、売れる見込みがなく、持ち続けるほど費用や管理の手間が増える商品は、出口を決めて成仏させることも親心だと考えています
赤字販売した事例
✔️商品名:テンデイズゲームズ 4人の容疑者 湯けむりに消えた謎
✔️価格推移:4,680円 ⇒ 4,240円(5か月経過時) ⇒ 3,682円
✔️利益額 :-560円(利益率-15%)
出品から5か月が経過した時点で、他の出品者は1人でした
その出品者の価格は3,682円で、私の商品は損益分岐点である4,242円を下回っていました
この時点では、すぐに最安値まで下げず、損益分岐点に近い4,240円まで値下げして様子を見ることにしました
しかし、出品から270日を超えても売れなかったため、最安値である3,682円に設定し、価格変更から1日で売れました
この商品は赤字になりましたが、利益が出る価格まで相場が戻る根拠がなく、保有を続けるよりも、現金化して次の仕入れに回す方がよいと判断しました
在庫買取業者への売却した事例
✔️商品名:ミニ四駆特別企画 FM強化シャーシ(レッド)
✔️販売価格:850円
✔️買取価格:48円
この商品は、当初850円が最安値でしたが、最安値300円前後で大量在庫を持つ出品者が参入しました
最安値に合わせると赤字幅が大きくなり、価格が戻る見込みも判断できませんでした
さらに、FBAで保管を続けると長期在庫追加手数料もかかります
そのため、Amazonで価格競争を続けるよりも、買取業者へ売却して管理対象から外すことを選びました
売れる見込みがなく廃棄した事例
✔️商品名:Charaction CUBE (キャラクションキューブ) ゴールデンフリーザ
✔️価格推移:1,950円 ⇒ 980円(5か月経過時) ⇒ 400円
この商品は出品者が自分だけでしたが、直近数か月の販売実績がありませんでした
仕入れ時の判断でも、「売れないかもしれないけれども、売れれば利益がでる」とお試しで仕入れた商品です
価格を1,950円から980円、さらに400円まで下げても、商品ページの閲覧数自体がほとんどありませんでした
ライバルとの価格競争ではなく、商品ページそのものに需要がない状態だったため、これ以上保管しても売れる可能性は低いと判断しました
販売実績がないため在庫買取業者への売却も難しく、最終的には廃棄して在庫管理の対象から外しました
まとめ|損切りは、売れない在庫を放置しないための判断
せどりの損切りは、赤字販売を急ぐことではありません
まず、保有を続ける根拠があるか、価格が市場から外れていないか、黒字で待つ見込みがあるかを確認します
そのうえで、Amazonで値下げするのか、返送して自己発送するのか、別販路へ移すのか、買取や廃棄を選ぶのかを決めます
売れない在庫を見つけたら、仕入れ値だけを見ずに、「今後も持ち続ける理由があるか」から確認してみてください
今回の分析は、2023年10月から記録している仕入れ・販売台帳をもとに集計しています
実際に台帳で管理している項目や、在庫・利益・入金を一元管理する方法は、こちらの記事で解説しています
無料テンプレートも配布していますので、台帳をこれから作る方は参考にしてください▼
FAQ
Q. せどりの損切りは、何日売れなかったら考えるべきですか?
A.日数だけで損切りを決める必要はありません
私の場合、30日以内に売れた商品は全体の約2割で、1か月売れない商品は珍しくありません
販売日数をきっかけに価格・需要・競合を見直し、保有を続ける根拠があるか判断します
Q. 赤字で売る損切りは、本当に必要ですか?
A.損切りをすることで、一時的には損になりますが、現金を回収して次の仕入れに回すことで、トータルでは利益を伸ばしやすくなります
Q. 最安値にしても売れない商品はどうすればよいですか?
A.最安値でも売れない場合は、現在価格が過去相場より高い、競争が強い、商品自体の需要が弱いといった原因が考えられます
価格だけで解決しないと判断したら、自己発送、別販路、買取・廃棄を含めて出口戦略を検討します
Q.売れない在庫はどう処分すればいいですか?
A.在庫処分セール、買取業者への売却、廃棄などがあります
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