せどりをしていると、数か月、場合によっては1年以上なかなか売れない商品が出てきます
「長期在庫は悪」
「売れない商品は1ヶ月で損切り」
「赤字で売って資金を回収」
そのように解説しているサイトもあります
たしかに、売れない在庫を持ち続けると、資金の回転が止まります
しかも、FBAで販売している商品であれば、在庫保管にかかる費用や、FBAの保管期間が271日以上となった場合の追加費用もかかってきます
ただ、私は長期在庫のすべてが悪だとは考えていません
この記事では、私の実際のせどり在庫をもとに271日以上保有している長期在庫を分析し、あえて寝かせている在庫と損切り・見直しが必要な在庫の違いを解説します
💡せどりの長期在庫は、すべてが悪い在庫というわけではない
理由なく持ち続けている長期在庫は、資金を止める悪い在庫です
一方で、持ち続ける理由を説明できる在庫であれば、ただの売れ残りではありません
私は、そうした在庫を「販売機会を待っている資産」と考えています
目次
私の長期在庫は全体の約25%
今回の集計で、271日以上売れていない在庫は421個ありました
これは2026年6月時点で抱えている在庫1,849個の約25%になります
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 271日以上の売れ残り在庫数 | 421個 |
| 商品種類 | 84商品 |
| FBA保管/自宅保管の割合 | FBA保管 55%、自宅保管 45% |
| 仕入金額合計 | 396,902円 |
| 見込み利益合計 | 140,375円 |
改めて手持ち在庫を確認してみた印象は
「思ったより多くの長期在庫を持っていた」
という印象です
実際に、6月に支払っているFBA長期在庫保管手数料は5,180円でした
ただし、長期在庫の中身を見ると、すべてが同じ性質の在庫ではありませんでした
この集計の元データ・管理方法はこちら▼
長期在庫は一部の商品に集中していた

271日以上の長期在庫421個のうち、保有数の多い上位20商品だけで299個ありました
これは長期在庫全体の約71%です
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 271日以上の長期在庫全体 | 421個 |
| 保有数TOP20の在庫数 | 299個 |
| TOP20の割合 | 約71.0% |
| TOP20の仕入金額合計 | 213,758円 |
つまり、私の長期在庫は
✔️商品種類では長期在庫全体の約24%(20商品 / 84商品)
✔️商品点数では長期在庫全体の約71%(299個 / 421個)
となり、全体にまんべんなく発生しているというより、一部の商品に集中していることになります
長期在庫421個を4つに分類してみた

長期在庫となっている421個を大きく4つに分けてみました
| 分類 | 在庫数 | 内容 |
|---|---|---|
| あえて寝かせている在庫 | 267個 | 廃盤・小型ホビー・相場待ち |
| Amazon本体・安値ライバルで売れない在庫 | 91個 | Amazon本体出品・価格競争で停滞 |
| Amazonで出品できなくなった在庫 | 36個 | 商標権侵害の恐れなどで別販路へ |
| 需要が少なく売れない在庫 | 27個 | 値下げしても売れにくい商品 |
このように長期在庫は、「1ヶ月売れなかったら損切り」など、同じ基準で処分できません
✔️「待つ理由がある在庫」
✔️「販売環境が変わって売れにくくなった在庫」
✔️「Amazon以外で売る在庫」
✔️「需要がなく見直しが必要な在庫」
に分けると、次に取るべき行動を解説します
あえて寝かせている在庫
長期在庫421個のうち、267個(63%)は、
✔️ミニ四駆パーツ
✔️Nゲージ部品
✔️トミカ
✔️小型のホビー商品
など、私があえて販売価格を下げずに保有している商品です
これらの商品には、次のような共通点があります
⭕自宅で保管していて、保管のための手数料が発生しない
⭕廃盤商品や市場に在庫が無い商品で、値下げして売る必要がない
⭕小型で、保管スペースの負担が比較的小さい
資金は拘束されていますが、売れた時の利益幅が大きく、FBAの保管手数料はかかっていません
「そのうちに売れればいい」
「仕入れの資金は、他の商品の売上で回収できている」
と考え希望の販売価格で据え置いて保管・出品しています
寝かせる在庫は「なぜ値下げしないのか」を説明できる理由が必要です
理由がない在庫は「寝かせ」ではなく、放置しているだけの悪い在庫かもしれません
Amazon本体・安値ライバルの影響で売れなくなった商品
Amazon本体の出品や安値ライバルとの競争で、売れにくくなってしまった商品です
大量在庫を持つライバルが最安値付近で販売している場合、自分の希望価格で売れる見込みがありません
こうした商品は、赤字でも最安値に合わせて販売して早々に資金を回収して、次の仕入れに回します
これらの商品は、仕入れ前にAmazon本体、最安値付近の出品者数、価格推移を十分に確認できていなかった商品です
仕入れ前に確認すべき項目は
こちらの記事で解説しています▼
Amazonで出品できなくなった在庫
商標権侵害の恐れの警告メールが来たり、メーカーの方針変更で出品規制がかかった商品です
こうした商品は、Amazonで継続して販売できないため、別販路で販売しています
フリマなどの別販路での販売は、Amazonほどは売れませんが、自宅保管で追加コストがなく、劣化しにくい商品であれば
「売れたらラッキー」
と考えて出品・販売しています
この商品は利益を取る商品ではないので、毎月徐々に値下げして処分しています
商標権侵害の恐れの警告メールへの対応については
こちらの記事で解説しています▼
需要が少なく売れない在庫
Amazonで値下げしても、別販路に出しても売れない商品もあります
こういった商品は、そもそも需要が少ない商品で、持ち続けても売れる見込みがありません
持ち続けていても売れる見込みが薄い場合は
✔️廃棄処分
✔️買い取り業者に買い取ってもらう
などで処分した方が良い場合もあります
私は、年末年始商戦が終わった毎年2月頃に売れない在庫をまとめて見直し、廃棄や買い取り業者への持ち込みをして処分しています
在庫を減らすことで、保管スペースや管理の手間を減らして、次の仕入れや価格調整に時間を使える状態にすることも大切です

このように、長期在庫は「1か月売れなかったら損切り」と一律に処分するものではありません。
まずは、持ち続ける理由がある在庫なのか、価格競争で売れにくくなった在庫なのか、別販路へ回すべき在庫なのか、需要自体が少ない在庫なのかを分けて考えることが大切です
値下げ・自己発送への切り替え・別販路での販売・買取・廃棄を、いつ、何を選ぶかは
こちらの記事で詳しく解説しています▼
まとめ|長期在庫は悪ではないが、理由のない放置は悪
今回、私の全在庫1,849個を分析したところ、271日以上売れていない長期在庫は421個ありました
✔️自分なりの根拠をもってあえて寝かせている在庫
✔️Amazon本体や安値ライバルの影響で売れなくなった在庫
✔️Amazonで出品できなくなった在庫
✔️そもそも需要が少ない在庫
この結果から分かるのは、長期在庫はすべて悪ではないということです
大事なのは、
なぜその在庫を持ち続けているのか説明できること
だと思います
長期在庫は悪ではありません
ただし、理由のない長期在庫は、資金を止める悪い在庫です
せどりで長く続けるためには、長期在庫をゼロにすることよりも、
持ってよい在庫と、見直すべき在庫を分けること
が大事だと感じています
今回の分析は、2023年10月から記録している仕入れ・販売台帳をもとに集計しています
実際に台帳で管理している項目や、在庫・利益・入金を一元管理する方法は、こちらの記事で解説しています
無料テンプレートも配布していますので、台帳をこれから作る方は参考にしてください▼
FAQ
Q.せどりの長期在庫は悪ですか?
A.すべてが悪ではないと考えます
小型で保管しやすい商品や、廃盤品として相場上昇を待てる商品であれば、あえて寝かせる判断もあります
ただし、理由なく売れ残っている在庫は資金を止める原因になるため、見直しが必要です
Q.長期在庫は全て損切りした方がいいですか?
A.すべてを損切りする必要はありません
説明できる理由があり、仕入れ資金にも余裕があるのであれば、あえて寝かせる判断をすることもあります
Q. 自宅保管なら長期在庫でも問題ありませんか?
A.FBAのような保管手数料はかかりにくいですが、問題がないとは限りません
自宅保管でも、資金は商品に変わり拘束されたままですし、保管スペースや在庫管理の手間もかかります
売れる根拠がない商品は、自宅保管でも見直しが必要です
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