せどりで出品まではできたんですけど、なかなか売れません。どうすればいいんでしょう?
Amazonせどりではカートが取れないと、ほとんど商品は売れません。今回は私が実際に行っているるカート取得のための3つのルールを紹介します。
この記事はこんな人に向けて書いています
- 出品まではできたけれど、なかなか商品が売れないせどり初心者
- 最安値にしてもカートが取れず、価格設定に悩んでいる人
- カートの仕組みや優先順位のルールを知りたい人
せどりで「仕入れはうまくいっているのに、思ったより売れない」と感じることはありませんか?
Amazonせどりでは、カートを取れるかどうかが販売実績を大きく左右する最大のポイントです。
この記事では、私がこれまでに試行錯誤してたどり着いた「カート取得のためのコツ」「価格設定のルール」そして「価格改定のタイミング」について、実体験を交えてわかりやすくお伝えします。
- 最安値でも売れない理由と、カートが取れない本当の原因
- カート取得率を上げるための価格設定ルール
- 売れ行きを安定させるための価格改定のタイミングとコツ
カーート取得率を上げる最短ルートは、
一時的にでも最安値に合わせて「カートを取る→販売実績を積む」こと。
- 最安値に合わせてカート取得
- 販売実績を上げてアカウント強化
- アカウントの評価件数積み上げ
このサイクルを繰り返すことで、自然とカート取得率は上がっていきます。
カートを安定して取れるようになったら、
自分でルールを決めた価格戦略に切り替えて、
安定した利益を確保していきましょう。
目次
価格設定がカート取得の最大のポイント
Amazonせどりは「1円差」で売れ行きが変わる
Amazonで商品を効率的に販売するためには、カートを取得できるかどうかが非常に重要です。
カートボックスに表示されていない商品は、基本的にクリックされず、売れる確率が大きく下がります。
この「カートの取得条件」は公式には公開されていません。
カート取得には販売価格だけでなく、
在庫数・出品者の評価・アカウント健全性・在庫パフォーマンス指標・出荷処理時間など
複数の要素が複雑に関係していると思われます。
ただ、間違いなく販売価格が最大の影響要素であることは明らかです。
たった1円の差でも、カートが取れる・取れないを分けることもあるのです。
カート取得はセラーの様々な条件によりAmazonが決め、順番に回ってきます。
指標が良ければ回ってくる可能性も高く、指標が低ければ順番が回ってこない。
カート取得率を上げるためには、1円でも安くライバルセラーより価格設定することが最も効果的な方法になります。
私がこれまでの販売経験で感じている、特にカート取得に係る主なポイントは以下の通りです。
- 販売価格が安い(最安値に近い)
- そのカテゴリや商品の販売実績が多い
- お届け日が早い
- アカウント評価件数(特に新規出品者かどうか)
- 出品中の商品在庫数が多い
この中でも販売価格が安いが圧倒的に最優先されるポイントです。
そのうえで、同価格帯の中では、販売実績が多いほうが有利な印象があります。
お届け日が早いのも、顧客第一主義のAmazonであれば当然の要素です。
🔗自己発送お届け日に関する設定については、こちらの記事で紹介しています。
よかったら読んでみてください。
アカウント評価件数については、件数よりも「新規出品者」かどうかが重要。
アカウント評価が「新規出品者」の場合は、同じ価格でもなかなかカートが取れない印象があります。
さらに、同価格帯のFBA出品者が複数いる場合、在庫数に応じてカート獲得の割合が調整されているようにも感じます。
例えば・・・
- セラーA:10個
- セラーB:3個
- セラーC:1個
という在庫状況だった場合、それぞれのカート取得率は
- セラーA 10/(10+3+1)=約71%
- セラーB 3/(10+3+1)=約21%
- セラーC 1/(10+3+1)=約8%
このように、在庫数以外の条件が変わらない場合、同じ価格帯でも在庫数が多いセラーが優遇されているような動きを感じています。
💡Amazonせどりでカート取得のポイント(優先度)
販売価格≫販売実績>お届け日>アカウント評価>在庫数
(※あくまでも個人の経験に基づく考察です。)
常に変動するカート価格|価格設定のジレンマ
Amazonの商品価格は常に変動しており、日によっては数時間単位で価格が上下します。
一度カートをとれたとしても価格調整をせずに放置していると、いつの間にか最安値より高くなっていてカートを失うこともあります。
逆に、周りのセラーが値上げをしいるのに
自分だけ安いままで販売を続けてしまい利益を取り逃がしてしまうことも。
確かに、常に最安値を維持していればカートを取りやすくなり、売れるスピードも速くなります。
しかしその分、利益率はどんどん削られていきます。
「売れているのにお金が残らない」
そんな状態になりやすいのが、最安値戦略の落とし穴です。
🔗キャッシュフローの考え方と改善策についてはこちらの記事で紹介しています。
よかったら読んでみてください。
一方で、最安値よりも高い価格で設定した場合は、最安値の商品が売れるまではカートは取れません。
「販売される見込みがある」と判断して価格を維持するか、カートをとるために値下げするかの判断が難しいのです。
ここで重要になるのが、
「利益率」と「回転率」のバランスを一定に保つこと
──利益だけを追い求めてもカートが取れなければ、商品は売れずキャッシュは回らない。
──回転だけを求めて値下げを繰り返せば、利益が削られていく
利益が取れるカート取得のコツは、
「どこまで価格を下げできるのか」「いつまでに売れる想定か」
という軸を持つこと。
──カートをいつ取りに行くかで価格を決める
価格設定をルール化しておけば、
「焦って下げすぎる」「値上げのタイミングを逃す」といった感情的な判断を防げます。
Amazonせどり カート取得のコツ|利益を守るための実践手順
Amazonせどりの仕入れ時点で価格戦略を決めておく
カートを計画的に取得して利益を上げるためには、
仕入れ時点で「いつまでに、どの価格帯で売るか」まで想定しておくことが重要です。
私の場合、商品を次の2つのタイプに分けて仕入れています。
- 回転率重視の商品:1か月以内での販売を目指す
- 利益率重視の商品:数か月かけて利益をしっかり取る
このように、性質の異なる商品をバランスよく仕入れることで、
キャッシュフローを安定させつつ、
「いつ値下げするか」「どの価格まで下げるか」
といった判断がしやすくなります。
🔗仕入れ時のリサーチ手順についてはこちらの記事で紹介しています。
良かったら読んでみてください。
🔗仕入れたあとの整理方法についてはこちらの記事が参考になります。
合わせて読むと、Amazonせどりの仕入れ手順の理解が深まります。
回転率重視の商品|最安値に貼り付けて薄利多売
回転率重視で仕入れた商品は、基本的に「常に最安値に合わせてカートを取りに行く」戦略をとります。
この戦略の目的は、スピード重視でキャッシュを回すこと。
多少の利益を犠牲にしても、売れ筋商品の在庫を回転させることを優先します。
自分以外の最安値セラーがいなくなったら、次に安いセラーの価格に合わせて、少し値上げします。
ただし、値上げの上限は、あくまでKeepaで確認した過去の販売価格まで。
不自然な高値設定をするとカートが消失するリスクがあります。
この「最安値+過去価格」のラインを守ることで、
カートを維持しつつ利益を削りすぎない価格調整が可能になります。
利益重視の商品|販売期間に合わせて3ステップで価格調整
利益率重視の商品は、出品後の期間を3つのフェーズに分けて価格を調整します。
(例:販売期間3か月想定なら1か月ごと)
【第1フェーズ(初めの1/3期間)】希望価格で出品する
出品直後は「この値段で売れたら理想」という希望販売価格で設定します。
この段階ではカートが取れなくても問題ありません。
強気の価格でスタートし、利益の最大化を狙います。
【第2フェーズ(次の1/3期間)】相場と販売数を見ながら調整
販売期間の中盤では、Keepaの販売数と出品数を確認しながら価格を微調整します。
目安は「月間販売数 > 同価格帯の出品数」。
この条件を満たすように価格を設定すれば、カートが取れる可能性が高まります。
ここでは「カートが取れる範囲内」で価格を維持するのがポイントです。
【第3フェーズ(最後の1/3期間)】最安値に合わせて販売促進
最終フェーズでは、最安値に貼り付けてカートを取りに行くタイミングです。
キャッシュを回収し、在庫を残さずに販売を完了させます。
このように段階的に価格を見直すことで、「利益も確保しつつ、売れ残りを回避する」バランスのとれた価格戦略が実現できます。
私の場合、
- 回転率重視:販売価格が10,000円未満の商品
- 利益率重視:販売価格が10,000円以上の商品
おおよそこのような基準で考えています。
在庫保管料なども踏まえると、10,000円以上の販売価格でないと、長期間かけて販売するメリットが出にくいと感じています。
実際に過去に販売してうまくいった例をご紹介します。
- 仕入日:2023年10月
- 仕入値:15,794円
- 販売日:2024年2月
- 販売価格:29,800円(利益10,214円 ※手数料などを除く)
この商品は「1年かけて売れればいい」という想定で、やや強気の価格に設定していました。
結果として、安いセラーの在庫が先に売れていき、最終的に私の希望価格で販売成功。
このように、状況に応じて価格を調整しながら販売することで、
大きな利益を得られるケースも十分にあります。
Amazonせどりでカートが取れない原因とその対策|よくある失敗Q&A
Q. Amazonせどりでセラーアカウントの評価件数がなかなか増えません。どうすればいいでしょうか?
Amazonせどりでは、商品を販売しても購入者がレビューを残してくれる確率は非常に低く、一般的に「100件に1件」とも言われています。
そのため、はじめのうちは「低価格・高回転」の商品を中心に販売し、
まずはレビュー1件を獲得することを目指しましょう。
1件でもレビューがつくと「新規出品者」ではなくなり、
カートの取得率や購入者からの信頼度が大きく向上します。
これが安定的に売れるアカウントづくりの第一歩です。
私の場合、過去の販売実績は次のとおりです。
- 過去の販売数 6,487個
- 評価数 47件
- 評価率 約7%
やはりレビューがもらえる確率はかなり低いです。
ちなみに商品お届け日後、5~30日の期間はAmazonの「レビュー依頼機能(レビューリクエスト)」を使って、購入者に評価をお願いすることもできます。
私も初めのうちはこの機能を使って、レビューを獲得しました。
ただし、注意点として
発送遅延やクレームが発生した注文に対してリクエストをしないこと。
せっかくレビューをもらっても、低評価ではかえって逆効果になります。

Q. カートをとるために最安値競争で利益が出ません。値下げすべきでしょうか?
Amazonせどりを続けていると、最安値がどんどん下がっていく価格競争に巻き込まれることがあります。
特にランキングが低く回転の悪い商品では、
「在庫を早く処分したいセラー」が多く値下げ合戦に発展しがちです。
こうした場面では、焦って価格を下げ続けるのではなく、
一歩引いて状況を見る判断力が重要です。
もし資金に余裕があるなら、
過去の相場をKeepaなどで確認し、価格競争に加わらず「次の価格帯」に合わせて待つ
という選択肢もあります。
私がよく使う方法を紹介します。
ある商品で、以下のような価格帯のセラーが並んでいたとします。
- 500円(最安値) セラーA・B・C・自分
- 700円(相場付近)セラーD
- 710円(相場上限)セラーE
※Keepa確認した過去の販売相場:おおよそ700円前後
このような状況で、最安値のセラーが少しずつ価格を下げ合っている場合、
私はあえて最安値には合わせず、700円に価格を戻して待ちます。
なぜなら・・・
- 最安値のセラーの商品が先に売れていくことで、ランキングが上昇
- 資金繰り悪化を恐れて、早く売りたいセラーがいなくなり価格競争が終息し、相場が回復
- 相場回復後、自分の商品が適正価格で売れ、利益を確保できる
つまり、「売れ残り回避・相場回復・利益確保」の一石三鳥を狙う戦略です。
ただし、この方法は
- ある程度の販売実績がある商品
- 価格競争が一時的
と判断できる場合に限ります。
判断を誤ると、価格が戻らずに、大きく損をするリスクもありますので、
自己判断でお願いします。
まとめ|カート取得は「感覚」ではなく「ルール」で
カートを取り安定的に利益を上げるためには、戦略的な価格設定は必須です。
最安値にこだわりすぎれば利益が残らず、逆に高すぎればカートが取れず在庫が積み上がる・・・
そんなジレンマに悩まされることも多いはずです。
だからこそ、「どこまで下げられるか」「どのくらい待つか」という自分なりのルールを持つことが大切です。
私自身も、試行錯誤を重ねながら「回転重視の商品は最安値」「利益重視の商品は段階的に価格調整」といったスタイルにたどり着きました。
この記事で紹介した考え方や実践例が、あなたの価格戦略のヒントになれば嬉しいです。
【関連記事はこちら】
- 価格改定に時間がかかって悩んでいる方はこちら
⇒ 【記事を確認】
ぜひチェックしてみてください。
🔗カテゴリトップに戻って他のせどり運営ノウハウの記事を読む。
📂カテゴリ全体はこちらから
この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
👉運営者プロフィールは読む
【お問い合わせ・プライバシーポリシー】
お問い合わせ等は、以下のリンクからご確認ください。



