初心者が失敗しがちなこと

最安値でも売れない理由とは?せどり初心者のための価格戦略とよくある失敗対策

せどりで出品まではできたんですけど、なかなか売れません。どうすればいいんでしょう?

Kei

出品はできても、価格設定を間違えていると商品は売れません。価格設定はせどりで利益を出し続けるための肝です。今回は私が実践しているルールをまとめてご紹介します。

この記事はこんな人に向けて書いています

  • せどり初心者で、どのくらいの価格で出せば売れるか分からない人
  • 売れない在庫がたまってきて、価格の見直しをしたい人
  • 「利益は出ているはずなのに現金が増えない」と悩んでいる人

せどりで「仕入れはうまくいっているのに、思ったより売れない」と感じることはありませんか?
実は、仕入れ以上に「価格設定」こそが、売れるか・利益が残るかを左右するカギなのです。

この記事では、私がこれまでに試行錯誤してたどり着いた「価格設定のルール」「やらないルール」、そして「価格改定のタイミング」について、実体験を交えてわかりやすくお伝えします。

この記事を読んでわかること
  • 初心者が陥りがちな価格設定ミスとその対策
  • 私が実践している価格設定&改定ルール
  • 売れない商品への対応

価格設定がせどり成功のカギ

Amazonは「1円差」で売れ行きが変わる

Amazonで商品を効率的に販売するためには、カートを取得できるかどうかが非常に重要です。
カートボックスに表示されてい商品は、基本的にクリックされず、売れる確率が大きく下がります。

この「カートの取得条件」は公式には公開されていませんが、販売価格が間違いなく影響していることは明らかです。

つまり、たった1円の差が、売れる・売れないを分けることもあるのです。

常に変動する価格と、価格設定のジレンマ

Amazonの商品価格は常に変動しており、日によっては数時間単位で価格が上下します。
そのため、一度設定した価格を放置していると、いつの間にか最安値より高くなっていてカートが取れなくなることもあります。
逆に、周りのセラーが値上げをしていて自分だけ突出して安く販売してしまい利益を取り逃がしてしまうことも。

確かに、常に最安値を維持していればカートを取りやすくなり、売れるスピードも速くなります。
しかしその分、利益率はどんどん削られていき、「売れているのにお金が残らない」状態に陥りがちです。

逆に、最安値よりも高い価格で設定した場合は、最安値の商品が売れるまではカートは取れません
「販売される見込みがある」と判断して価格を維持するか、値下げするかの判断が難しいのです。

ここで重要になるのが、利益率と回転率のバランスを一定に保つことです。

利益だけを追い求めても売れなければキャッシュは回らない。
回転だけを求めて値下げを繰り返せば、利益が削られていく──。

価格設定のコツは、「自分がどこまで価格を下げていいか」「どのくらいで売れる想定か」という軸を持ち、ルールをもって価格に向き合うことです。

私が実践している価格改定のマイルール

回転率重視と利益率重視の仕入れ戦略

私の場合、仕入れの時点で「この商品はどのくらいで売れる見込みか」をある程度想定しています。

  • 回転率重視の商品:1か月以内での販売を目指す
  • 利益率重視の商品:数か月かけて利益をしっかり取る

このように、性質の異なる商品をバランスよく仕入れることで、キャッシュフローの安定を図ることができます。

回転率重視の商品は最安値に貼り付け

回転率重視で仕入れた商品は、基本的に常に最安値に合わせます(=“貼り付き”)。

自分以外の最安値セラーがいなくなったら、その次に安いセラーの価格に合わせて、少し値上げします。 ただし、値上げの上限は、あくまでKeepaで確認した過去の販売価格まで。不自然な高値設定にはしません。

利益重視商品は3ステップで価格調整

利益率重視の商品は、出品後の期間を3つのフェーズに分けて(例:販売期間3か月想定なら1か月ごと)価格を調整しています。

  • 初めの1/3期間:希望販売価格で出品。「この値段で売れたら嬉しいな」という価格で設定
  • 次の1/3期間:Keepaの販売数と出品数を見て、「月間販売数 > 同価格帯の出品数」となるように価格調整
  • 最後の1/3期間:最安値に貼り付けて販売を促進

このように段階的に価格を見直すことで、「利益も確保しつつ、売れ残りを回避する」バランスのとれた価格戦略が実現できます。

よくある失敗Q&A|売れない原因とその対策

Q. アカウント評価がなかなか増えません

Amazonで商品を販売しても、購入者がレビューを残してくれる確率は非常に低く、「100件に1件」とも言われています

そのため、はじめのうちは低価格・高回転の商品を中心に販売し、まずは評価1件を獲得することを目指しましょう

評価がつくことで、カートの取得率や購入者からの信頼度が向上し、販売の土台が安定していきます。

Q. 最安値競争で利益が出なくなりました

価格競争が激しく、最安値がどんどん下がってしまうことはよくあります。
特にランキングが低く回転の悪い商品で、在庫を早く処分したいセラーが多い場合、値下げ合戦に発展しがちです。

こうした場面では、焦って価格を下げ続けるのではなく、状況を見て一歩引く判断も重要です。

もし資金に余裕があるなら、過去の相場を確認した上で、敢えて価格競争に加わらず、次の価格帯に合わせて待つという選択肢もあります。

Q. ライバルがいないのに売れません

Amazonで販売していると、
「ライバルがいないし、最安値にもしているのに、なぜか売れない…」
という場面に出くわすことがあります。

そんなときは、次のような原因が考えられます。

まず1つ目は、相場よりも価格が高すぎるケースです。
たとえ今の価格が最安値でも、過去の販売履歴(相場)と比べて割高だと、なかなか売れません。
ライバルがいないのに一気に過去の相場に落としてしまうと、せっかく大きな利益を逃してしまうことになるので、1週間単位ずつ価格を徐々に下げていき様子を見ましょう。

もう1つは、そもそも商品に需要がない場合です。
セラーセントラルの「全在庫の管理」画面には「ページ閲覧数」という項目がありますが、
この数字が低いと、商品ページそのものが見られていないことになります。

こういった商品は、いくら価格を下げても売れない可能性が高いです。

ページ閲覧数

こういった商品は「在庫処分タイムセール」「在庫買い取り業者への売却」や最悪「廃棄」も視野に考える必要があります。
「在庫処分タイムセール」「在庫買い取り業者への売却」は、FBA在庫管理画面から選択することができます。

まとめ|価格設定は「感覚」ではなく「ルール」で

価格設定は、仕入れと同じくらい重要な“売上を利益に変えるための最終工程”です。

最安値にこだわりすぎれば利益が残らず、逆に高すぎれば売れずに在庫が積み上がる・・・そんなジレンマに悩まされることも多いはずです。

だからこそ、「どこまで下げられるか」「どのくらい待つか」という自分なりのルールを持つことが大切です。

私自身も、試行錯誤を重ねながら「回転重視の商品は最安値」「利益重視の商品は段階的に価格調整」といったスタイルにたどり着きました。

この記事で紹介した考え方や実践例が、あなたの価格戦略のヒントになれば嬉しいです。


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この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
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