そろそろ本格的にせどりを始めてみたいんですけど、何を準備しておけばいいですか?
せどりをスムーズに始めるには、事前の準備がとても大事なんです。今回は「最初にやるべき準備」をステップ順に紹介します!
この記事はこんな人に向けて書いています
- せどりに興味はあるけど、何から始めればいいかわからない人
- アカウント登録・ツール・資材など必要なものを整理したい人
- 失敗しない始め方の手順を知りたい人
せどりは副業としても始めやすいビジネスです。
でも、最初の準備をおろそかにすると、「アカウントが作れない」「資材が足りずに発送できない」と思わぬところでつまずいてしまうことも。
私も最初はネットの情報を頼りに準備を進めましたが、アカウント登録に手間取ったり、商品が売れてから慌てて梱包資材を買いに走ったり・・・
「ネットの情報だけでは本当に必要なことが足りない」と痛感しました。
「せどりを始めたいけど、何から準備すればいいの?」
この記事では、独学で試行錯誤しながらせどりを軌道に乗せた私が、初心者時代に「これだけは知っておきたかった」と強く感じた5つのことを、体験談を交えて紹介します。
- せどりを始めるために必要な5つの準備
- 最低限揃えるべき道具、ツール
- 実体験ベースの「これをやらずに失敗した」リアルな話
目次
せどりを始める前に必要な5つの準備
「せどりを始めようと思っても何から始めていいかわからない。」
そんな方のために、最低限必要な5つの準備について説明します。
出品用アカウント
Amazonで商品を販売するならAmazonの出品用アカウント(小口 or 大口)が必要です。
初心者の方は、月額費用がかからない「小口出品」で十分です。
まずは小口出品で出品や発送の流れを一通り体験し、Amazonでの販売に慣れましょう。
そのうえで、せどりを続けていけそうだと感じたら、「大口出品」への切り替えを検討してください。
【小口から大口への切り替えのタイミングはいつがいい?】
以下は小口出品と大口出品の主な違いです。
比較項目 | 小口出品 | 大口出品 |
---|---|---|
月額費用 | 無料 | 月額4,900円(税込) |
成約料 | 商品1点ごとに100円 | 0円(販売手数料のみ) |
カート取得 | 不可 | 可能性あり |
たとえば、月に49商品以上売れる場合は、大口の方が手数料的にもお得です。
そのため、ネット上では
「商品が49個以上売れるようになったら大口出品に切り替えましょう」
というアドバイスをよく見かけます。
でも、手数料以上に重要なのはカートがとれるかどうかです。
小口出品ではカートを取得するの権利自体がありません。
つまり、同じ商品を出品しても、大口出品者より売れにくくなるという大きなハンデがあります。
本格的にAmazonせどりをするのであれば、販売数や出品点数に関係なく「大口出品」がおすすめです。
最初に「売れる仕組み(=カートが取れる)」を整えておくことで、「売れないからやめる」という失敗を避けることができます。
まずは小口で販売の流れを大変市、慣れたら早めに大口に切り替えるのが成功の近道です。
登録時に必要なもの
出品用アカウント登録の際には以下の者が必要になります。
- 顔写真付きの身分証明書(パスポートや運転免許証等)
- 過去180日以内に発行された公共料金の請求書(ガス・電気・水道など)
- ビジネス用メールアドレス、または既存のAmazonアカウント
- 有効な電話番号
- 有効なクレジットカード
- 銀行口座(売上金の振込用)
Amazon出品者用アカウントの登録の詳細はこちらから
この「取引明細書」がかなりクセモノでした
住所の表記等がAmazonの登録と少しでも違うと審査に通りません。
- 身分証明書と名義が違う(旧字や略字の違い) ⇒ NG
- 住所表記が違う(「〇〇番地〇号」と「〇〇-〇」) ⇒ NG
私も最初、自分名義の公共料金請求書がなかったために、あれこれ提出してはNGの繰り返し。
インターネット契約の請求書もだめで、最終的には「ビデオ審査」を受けてやっと承認されました。
結果、手続き開始から登録完了までに約3週間かかってしまいました。
メルカリやPayPayフリマの商用利用はNG
メルカリ・PayPayフリマなどのフリマアプリは個人の不用品販売を前提としたサービスです。
そのため、営利目的の継続的な販売(いわゆる「せどり」など)は利用規約上禁止されています。
本格的にせどりを始めるなら、Amazonのように商用利用が認められているプラットフォームを選びましょう。
仕入れ・決済に使うクレジットカード(または現金)
せどりでは「先に仕入れ、後から入金」が基本です。
このタイムラグをうまく使いこなすことが、せどりでお金を増やすコツになります。
このタイムラグを有効に使いこなすために、クレジットカードは必須のアイテムになります。
- 支払いまでに猶予(30〜60日)があるため、キャッシュフローが安定する
- ポイント還元が実質利益になる(1%還元なら100万円仕入れで1万円分の還元)
- 仕入れ履歴が明細に残るので、会計管理がしやすくなる
- 家計と明確に分けられるのでせどりの損益が把握しやすい
キャッシュフローを安定させるコツはこちらの記事で詳しく紹介しています。 ⇒ 【記事を確認】
クレジットカードは使いすぎに注意
便利なクレジットカードですが、使いすぎて返済が追いつかなくなると、逆に資金繰りが悪化する可能性があります。
特に初心者のうちは、以下のようなルールを設けると安心です。
- せどり専用のカードを1枚に絞る
- 月の仕入れ予算をあらかじめ決めておく
- 支払い予定日とAmazonの入金サイクルを確認しておく
わたしはせどりを始める時、まず作ったのがPayPayカードでした。
仕入れ先がYahoo!ショッピングが中心だったため、PayPayポイント還元率が非常に高かったからです。
キャンペーン時には20%を超えるポイントが付くこともありました。
また、楽天で仕入れるでは楽天カード+SPU(スーパーポイントアップ)の組み合わせが非常に有利です。
このように、クレジットカード+ポイント還元を上手に使うと、実質の仕入れコストを下げることができます。
また、プライベート用とは別のカードを使うことで、利益や仕入れ額の把握もラクになりました。
リサーチツール
せどりは「再現性が高く、始めやすく、利益が出やすい副業」と言われています。
でも、「なんとなく売れそう」で仕入れてしまうと、値下げ競争に巻き込まれたり、いつまでも売れ残って不良在庫になってしまったりと、必ずと言っていいほど失敗します。
そこで大切なのが、過去の販売データをもとに「売れる商品」だけを仕入れるということ。
これがせどりが再現性の高いビジネスといわれる最大の理由です。
そのため「売れる商品を見つけるためのツール」は、せどりにおいて絶対欠かせない必須の装備です。
初心者が揃えたい4つのリサーチツール
ツール名 | 主な用途 |
---|---|
Amazon Sellerアプリ | 出品作業、価格確認、出品制限のチェックなど |
Keepa | 過去の価格・ランキング推移をチェック |
モノトレーサー | 販売数や相場の確認、仕入れ判断の参考に |
Quick Shop | Amazonと他モールを比較して、利益が出る商品を探す |
これらは無料 or 一部無料で使えるので、初めは無料で使うのもOKです。
特に「KEEPA」「QuickShop」は仕入れ判断の命綱になる存在です。
これらのツールを使った店舗/電脳せどりの詳しいリサーチ方法はこちらの記事で紹介しています。
私がせどりを始めたばかりのころ、価格差だけを見て商品を仕入れていました。
その結果、
- ライバルが多く、値下げ競争に巻き込まれる
- 損切りするタイミングがわからず、不良在庫がどんどんたまる
- 売れない商品を抱えたまま、次のクレカの支払いが来て、追加の資金投入
まさに、典型的な「初心者の失敗パターン」にはまりました。
そこでKEEPAの有料版などのツールを導入。
「価格差」だけでなく販売実績やライバル数の推移をチェックするようにしました。
その結果、
- 売れる商品だけを仕入れられるようになり
- 不要な値下げをすることもなくなり
- 安定して利益を確保できるようになりました。
今では「データを見て仕入れる」感覚が身に付き、
逆にデータを見なくても
「この商品は売れそうだな」「これは危ないかも」
という直感がデータと一致するようになってきました。
おかげでリサーチにかける時間も短縮できるようになっています。
最低限必要な3つの機材
Amazonせどりを始めるには、以下の3つの機材が最低限必要です。
どれもハイスペックなものは必要なく、この3つがあれば基本的な作業は十分こなせます。
パソコン(PC)
Amazonせどりでは、セラーセントラルの操作やFBA用ラベルの印刷など、スマホだけでは難しい作業が多くあります。
ただし、せどり作業は基本的にWebブラウザ上で完結するため、高性能なPCは不要です。
私の使っているPCは、2021年12月に某ECサイトで購入した中古PCです。価格は28,480円。
Windows10搭載で、元々せどり用に買ったわけではなく、以前から使っていたPCをそのまま使用しています。
そろそろ買い替えも検討中です。


スマートフォン
店舗リサーチやバーコードスキャン、移動中の価格確認などに使います。
また、セラーセントラルや関連サイトの二段階認証にもスマホが必要になるため、Amazonせどりでは必須アイテムです。
現在、Y!mobile公式で安売りしている時に購入したOPPO Reno9A を使っています。
以前はReno7Aを使っていましたが、Reno9Aに変えてからバーコードスキャンの精度が少し落ちた印象があります。
最近は動作にもややもたつきを感じていて、買い替えを検討中です。

プリンター
FBA納品時に必要な商品ラベル・配送ラベルを印刷するために使用します。
A4用紙対応・白黒印刷・ラベル印刷ができれば十分なので、高価な機種を用意する必要はありません。
私はエプソンのEW-052Aを使っています。
コピーやスキャンもできて、コスパ重視です。
これも某ECサイトでセール中に購入し、価格は6,800円でした。

梱包・発送資材を揃える
Amazonせどりでは、FBA納品や自己発送の際に必要な資材をあらかじめ準備しておくことがとても大切です。
せっかく商品を仕入れても、梱包資材が手元にないと納品や発送が遅れ、販売機会を逃してしまう可能性があります。
最低限揃えておきたい梱包資材
資材 | 用途 |
---|---|
段ボール | 商品の発送(※FBA納品の場合はサイズに注意) |
OPP袋 | 小物や商品の保護用 |
緩衝材(エアーキャップ、紙) | 商品の保護・破損防止 |
OPPテープ | 梱包・封かん |
A4ラベル用紙 | FBA用の商品ラベル印刷 |
A4コピー用紙 | 納品書の印刷に使用 |
これらはホームセンターや100均で揃えることができます。
また、段ボールについては、スーパーやドラッグストアで店員さんにお願いすれば無料で譲ってもらえることもあります。
ただし、
- 無断で持ち帰らないこと
- リサイクルの段ボールを自己発送に使うと、クレームの原因になることもある
という点に、注意が必要です。
新品の商品を買ったのに、他社の段ボールで送られてきたら、ちょっとガッカリしますよね。
私も、初めのうちはドラッグストアでFBA納品用の段ボールをもらって使っていました。
ただ、実際に使ってみると
- サイズがバラバラで、使い勝手が悪い
- 折りたたまれて保管されているので、強度や見た目がいまいち
- 店員さんの対応が微妙で、気まずさを感じる
- 毎回もらいに行くのが、結構めんどくさい
こうした理由から、今では段ボールはすべて自分で購入しています。
ちなみに私が普段使っている段ボールのサイズは
- 120サイズ(FBA納品用)
- 60サイズ、80サイズ(自己発送用)
基本的にこの3種類があれば、ほとんどのせどり作業に対応できます。

私が使っているすべての梱包資材はこちらの記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。 ⇒ 【記事を確認】
まとめ:まずは「環境」を整えるところから
せどりを始めようとしても、機材やアカウントの準備ができていないと、思わぬところでつまずくことがあります。
だからこそ、仕入れよりなにより、まずは「環境」と「ツール」を整えておくことが、成功への第一歩です。
私も以前、自己発送の商品が売れたのはよかったのですが、段ボールもラベルも準備しておらず・・・
慌てて会社を早退してホームセンターへ走った苦い思い出があります。
Amazonでは発送の遅れがアカウント評価に影響するため、こうした準備不足によるトラブルは避けたいところです。
今回紹介した5つの準備を整えておくだけで、失敗を最小限に抑え、スムーズにせどりをスタートできます。
準備は「稼ぐ力」を支える土台。
まずは環境を整えて、次の一歩に進みましょう。
せどりには店舗せどり、電脳せどりなど、いくつかの種類があります。
それぞれに特徴や向き不向きがあり、あなたのスタイルに合ったせどりを見つけことが大切です。
次の記事では、ジャンルごとの特徴や、メリット・デメリットを私の実体験を交えて解説します。
「せどりってどうやるの?」「どんな種類があるの?」
そんな疑問がある方は、ぜひ次の記事もチェックしてみてください。

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この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
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