NISAを始めたばかりなんですが、最近の暴落で含み益が消えてしまって・・・。このまま続けてもいいのか不安です。
よくわかります。でも、私はもっと大きな損を経験してきたので、今の下落はむしろ「チャンス」だと思っています。
この記事はこんな人に向けて書いています
- NISAや積立投資を始めたばかりで、相場の下落に不安を感じている人
- 投資を継続すべきか迷っている人
- 長期的な視点で資産形成を目指す初心者
日本総研の調査によると、2024年夏の相場下落以降、「NISA対象の投資信託の積立額(購入-売却)」が大きく減少しており、一定数の人がNISA口座から資金を引き揚げていることが分かっています。
つまり、株価下落に耐え切れず売却してしまった人が多かったということです。
2025年5月現在も、トランプショックの影響で相場は大きく動いており、短期的にマイナスになる場面もあります。
この記事では、積立NISAやインデックス投資をしている人が、暴落相場でどう行動すればよいか、どんな心構えでNISAを継続するべきかを、私の実体験をもとにやさしく解説します。
「NISAは得する制度じゃなかったの?」「マイナスになるなら預金してたほうがいい」
そんな不安を感じている方や、投資を始めようか迷っている方に、この記事を通じて「暴落してもNISAを辞めない方が良い理由」と「積立投資を長く続ける価値」を知ってもらえたら嬉しいです。
- 50代サラリーマンの過去の体験
- 2024年~2025年の暴落時に私が考えていたこと
- とにかくNISAを続けた方が良い理由
目次
50代サラリーマンの体験談
昔、一攫千金を狙って仕手株に手元資金の大半を一括投資したところ大暴落。連日ストップ安が続き、損切りもできずに数百万あった資金を十数万まで溶かして、株式市場から一発退場となりました。
この経験から
- 株で一攫千金狙いはギャンブルと同じ
ということを学びました。
ある電力株を、余剰資金でコツコツと買い増していた時に東日本大震災が発生。連日ストップ安で損切もできずに、資産が1/10ほどに。
生活も混乱しており、株どころではなく、実質的に放置状態でした。しばらくして株価を見たときには、大きく下落したまま。損切りする勇気もでませんでした。
そんな中でふと浮かんだのが
「こんな大事件でも潰れない会社なら、今のうちに買い増しておけば、株価が戻ったときに利益がとれるかも」
という考え。
実際に追加投資をした結果、数年後には株価が上昇し、数百万の利益を得ることができました。
この経験から
- 株価が下落した時こそ冷静に
- ゼロにならないならコツコツ買い続ければいつか利益を得られる
ということを学びました。
特に電力株の件については、今思うと「ドルコスト平均法」にもつながる考え方を学ぶことができた経験でした。
株価暴落時の私のスタンス
2024年~2025年に起きた3回の株価下落時、私はこんなことを考えていました。
2024年8月|積立NISAで100万超の下落でも焦らなかった理由
当時の資産はおよそ1,800万円ほどあり、利益率は60%を超えていましたが、数日で利益率は-10%超。100万以上の下落となりました。
普通のサラリーマンにとって数日で100万円を超える資産が消えていくことは、かなりのショックですが、過去にも数百万が解けていく経験をしていたため、焦って売却するとは考えませんでした。
当時と違い、投資信託で銘柄の分散投資ができており、しかもメインは米国株投資。
「米国株が0になるときは世界が終わるとき!」との思いもあり、一気に0になることはないという安心感がありました。
そのため、マイルールに従い、毎月一定額を相場の上下に関わらず、動揺せずに買い続けることができました。
2025年の年明け|また暴落?NISAを続けた私の判断基準
2025年の年明け、再び相場は大きく下落しました。SNSでは「売った方がいい?」「NISAやめようかな」という声が目立ち、不安に感じている人が多かった印象です。
でも私は、「これって本当に暴落なのか?」という感じでした。
というのも、私にとって暴落とは資産が1/10になるレベルの出来事。
少々極端かもしれませんが、過去に大きな損失を経験しているので、ちょっと下がったくらいでは慌てない度胸がついていました。
そもそも、長期投資を前提に余剰資金でコツコツ積み立てているわけで、ゼロになるリスクも織り込み済みです。
一時的な値下がりに一喜一憂する必要はないというのが、私の投資のスタンスです。
実際、このときもまだ含み益は残っており「ここでやめてはもったいない」と、これまでと変わらず積立を継続していました。
トランプショック|3度目はもはや「暴落は買い増しチャンス」
いわゆるトランプショックでは、さすがに私の資産も大きく下がりました。
最初は「うわー、落ちたな…」と驚いたものの、過去2回の下落を経験していたことで、
「トランプショックと呼ばれる以上、トランプ大統領の退任で相場も落ち着くだろう」
と素人ながらに思っていました。
むしろ、「戻るのならば今が買い時!」とすら思っていました。
入金力もなく買い増しはできませんでしたが、これまでどおり淡々と積立を継続しました。
暴落って本当に怖い?|過去のデータで冷静になる
過去のS&P500の下落データを見ると、約10年ごとに〇〇ショックという、-40%に迫るような大きな下落が起きています。
2024年からの数回の下落相場ではそこまでの大きな下落には至っておらず、トランプショックで一時的に大きく下げた相場も短期で回復の兆しが見えています。
また、下落の後には必ず上昇相場があり、長い目で見れば右肩上がりの成長を続けています。
株価が安いときに買っておければ、上昇相場では大きな利益を得ることができます。
NISAを始めるときは長期投資のスタンスで積立を始めたはずです。
下落相場の時こそ、初心を思い出して、長期投資を続けるべきなのです。
まとめ|ちょうどいい自由を、短期の不安で手放さない
世界の経済は、長い目で見ればずっと右肩上がりで成長しています。
十数年前、スマホがここまで普及する未来を、私たちは想像できたでしょうか?
車が自動運転する世界なんて、映画の話だと思っていたはずです。
NISA(少額投資非課税制度)は、そんな未来の経済成長の“果実”をゆっくり摘み取っていく長期投資向けの制度です。だからこそ、短期の暴落でやめてしまうのは非常にもったいない。
実際、Googleで「NISA 暴落」「NISA やめた方がいい」などのキーワードが急上昇しているように、不安になる人が多いのも事実です。
でも、暴落で手放すということは、「明日の世界経済は今日より悪くなる」と信じることと同じです。
それよりも、今日より明日、明日より明後日を信じて、積立NISAやインデックス投資を、コツコツと続けていきましょう。
不安なときこそ、自分の投資スタンスや目標を振り返ってみてください。
そして、10年後、20年後に「ちょうどいい自由」手に入れましょう。
投資を続ける中で、不安になる瞬間は誰にでもあります。
そんなときこそ、自分の「投資の目的」や「マイルール」を思い出してみてください。
私自身のマイルールはこちらの記事で紹介しています。まだマイルールを作っていない方は、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
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