Amazonせどりの帳簿のつけ方|会計ソフトで仕訳を効率化した方法
Amazonせどりで青色申告をしようと思った時に、私が一番どうすればいいか迷ったのが日々の帳簿つけでした。
――仕入れの領収書はどう処理すればいいのか
――Amazonから入金された売上はどうやって帳簿に記載すればいいのか
――Keepaや送料、梱包資材などの経費はどう処理するのか
会計ソフトは導入していましたが、帳簿整理を後回しにした結果、最初の年は領収書とクレジットカード明細を照合するだけでも、数日かけても終わりませんでした。
そこで帳簿のつけ方や領収書の保存方法を見直し、1年分の仕訳整理をほぼ1日で終えることができました。
この記事では、私が実際に行っているAmazonせどりの帳簿整理の方法について紹介します。
💡Amazonせどりの帳簿は、自動で取り込む仕組みを作り、最後に自分で確認するのがおススメです。
私は、会計ソフト+クレジットカード+銀行口座+Amazonを連携して、帳簿作成を半自動化しています。
この記事は、私がAmazonせどりで実際に行っている帳簿管理の一例です。
税務上の処理は取引内容や事業の状況によって異なるため、個別の判断が必要な場合は税務署や税理士等に確認してください。
Amazonせどりの帳簿は会計ソフトで半自動化
Amazonせどりの帳簿では、売上・仕入れ・経費・Amazonからの入金など、事業で発生した取引を記録していきます。
※参考:国税庁「個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について」
私はこれらをすべて手入力するのではなく、会計ソフトを使って半自動化しています。
私が帳簿作成で行っている方法は次の通りです
- 会計ソフトを契約する
- クレジットカード・銀行口座・Amazonを連携する
- 仕入れや経費をクレジットカード払いに統一する
- 取り込まれた仕訳を確認・修正する
- 領収書などの証憑を保存して仕訳に紐づける
クレジットカードの明細や銀行口座の入出金、Amazonの売上・手数料等は、会計ソフトが仕訳候補を自動で作成してくれます
なぜ「全自動」ではなく「半自動」なのか?
会計ソフトが作成した仕訳候補は全て正しいわけではありません。
例えば
❌個人の買い物が事業の経費として取り込まれている
❌勘定科目が間違っている
といったことがあります。
下の例は、実際に私が使っているマネーフォワードが作成した仕訳の一例です。

取引No205はヤフーショッピングで商品を仕入れた取引ですが、借方勘定科目が「事業主貸」となっています。
私の場合は、仕入れの勘定科目は「仕入高」で整理しています。
このように、勘定科目は自分で確認・修正し、領収書などの証憑も正しく紐づいているか確認しています。
私が使っている会計ソフトはマネーフォワード クラウド確定申告
私がAmazonせどりの帳簿作成に使っているのは、マネーフォワード クラウド確定申告です。
もともと家計や資産管理で「マネーフォワード ME」を使っていたこともあり、青色申告を始める時も同じマネーフォワードの会計ソフトを選びました。
マネーフォワード クラウド確定申告は、銀行口座やクレジットカードを直接連携できます。
私は、
✔️Amazonから入金される銀行口座
✔️仕入れや経費の支払いに使うクレジットカード
✔️Amazon出品者アカウント(決済期間集計)
を連携しています。
先ほど紹介したように、勘定科目が間違っていることもあるので最終的な確認や修正は必要ですが、取引を一件ずつ最初から手入力する必要がないのは大きなメリットです。
特にAmazonせどりでは、仕入れ・送料・梱包資材・ツール代など、年間を通して多くの取引が発生します。
これをすべて手入力するのはかなり大変なので、会計ソフトを使うことで帳簿作成の負担を減らしています。
簿記の知識もあまりなく副業でせどりをしている私は、マネーフォワードがなければ確定申告に必要な帳簿は作れなかったと思います。
ちなみに、私は
✔️家計や資産の管理はマネーフォワード ME
✔️せどりの帳簿や確定申告はマネーフォワード クラウド確定申告
という使い分けをしています。
私が家計・資産管理に使っているマネーフォワード MEはこちら
Amazonせどりで実際に使っている仕訳
ここまで読むと、
「ではAmazonの売上や仕入れは、具体的にどう仕訳するの?」
という疑問が出てくると思います。
ただ、ここですべて説明すると帳簿全体の話が分かりにくくなるので、仕訳については内容ごとに記事を分けています。
Amazonの売上・入金
Amazonでは、商品が売れた金額がそのまま銀行口座に入ってくるわけではありません。
販売手数料などが差し引かれて入金されます。

Amazonとマネーフォワードを連携することで、売上・販売手数料・税金などのデータが取り込まれ、仕訳候補が作成されます。
具体的な売上・入金時のの仕訳は
こちらの記事で詳しく解説しています▼
仕入れ・経費
Amazonせどりでは、商品の仕入れ以外にもKeepa・送料・梱包資材など、さまざまな経費が発生します。
私はクレジットカードから取り込まれた仕訳候補を確認し、それぞれ決めた勘定科目で整理しています。

具体的にどの支出をどの勘定科目で処理しているかは
こちらの記事で詳しく紹介しています▼
年度をまたぐ売上
普段の帳簿作成ではあまり意識しませんが、年末だけは注意が必要です。
Amazonでは、
12月に商品を発送
↓
Amazonからの入金は翌年1月
ということがあります。
私は通常の帳簿整理とは別に、年末時点の発送済みの商品や未入金の売掛金を確認しています。
年度またぎの考え方と実際の仕訳については
こちらの記事で詳しく紹介しています▼
マネーフォワードで帳簿整理をする際の3つのルール
マネーフォワード クラウド確定申告を使えば、クレジットカードや銀行口座の明細を自動で取り込めるので、帳簿作成の手間はかなり減らせます。
ただ、実際に使ってみると、効率的に帳簿整理をするためには、事前準備にいくつかのポイントがありました。
私も初めは事前準備ができておらず、帳簿整理に数日かかり、何度もやり直しました。
最終的に、次の3つを自分なりに整理することで、数日かけても終わらなかった帳簿作成を1日で終わるようになりました。
| ルール | 目的 | 効果 |
|---|---|---|
| 仕入れ・経費はできるだけクレジットカード | 明細を自動で取り込むため | 手入力が減り、計上漏れも防ぎやすい |
| 使用する勘定科目をあらかじめ決める | 仕訳のたびに迷わないため | 修正や、やり直しが減る |
| 電子領収書のファイル名を統一する | 領収書をすぐ探せるようにするため | 明細との照合作業が大幅に楽になる |
仕入れ・経費はできるだけクレジットカード
私は、商品の仕入れやせどりに使う経費は、できるだけクレジットカードで支払うようにしました。
現金で支払うと、取引が自動で取り込まれないので、
❌自分で登録する作業が増える
❌経費の計上漏れが起きやすい
というデメリットがあります。
現金しか使えない店舗もあるので、すべてをカード払いにはできませんが、
カードが使えるものはできるだけカードで支払う
ということを意識しています。
このほか、クレジットカードを使うメリットについては
こちらの記事で解説しています▼
使用する勘定科目はあらかじめ決めておく
マネーフォワード上で仕訳を修正していると、同じ支出でも別の勘定科目を使ってしまい、何度もやり直すことがありました。
そこで私は、頻繁に発生する取引については、あらかじめ使う勘定科目をある程度決めました。
例えば、
✔️商品の仕入れ → 仕入高
✔️梱包資材 → 消耗品費
✔️Amazonの販売手数料 → 支払手数料
といった具合です。
同じ種類の取引は同じ勘定科目で整理するようにしたことで、仕訳の修正の際に迷うことが減り、やり直しもほとんどなくなりました。
私が実際に使っている勘定科目については
別の記事で詳しくまとめています▼
電子領収書のファイル名を統一する
私が初めに最も大きく失敗したのが、電子領収書の保存方法です。
最初から現在のファイル名にしていたわけではなく、2回失敗して、ようやく今の形にたどり着きました。
| 段階 | ファイル名 | 問題点 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 失敗① | 注文日+代表ASIN+店舗名+代表商品名 | クレジットカード明細の日付と注文日が一致しないことがある | 1枚ずつPDFを開いて確認 |
| 失敗② | 注文日+商品代金 | ポイント利用時に商品代金とカード決済額が一致しない | 金額でも照合できない取引が発生 |
| 現在 | 注文日+実際のカード決済額+仕入れ先 | 日付・金額・店舗名で探せる | マネーフォワードの明細と照合しやすくなった |
失敗①クレジットカード明細の日付と注文日が一致しない
最初の頃は、
「注文日を記録しておけば、あとからクレジットカードの明細とも照合できるだろう」
と考えて、
注文日+仕入れた商品の代表ASIN+店舗名+代表商品名
というファイル名を付けて保存していました。
ところが、実際にクレジットカードの明細に表示される日付と注文日が一致しないことがあり、マネーフォワードに取り込まれた取引と領収書を照合できませんでした。
結局、一つずつファイルを開いて確認することになり、時間がかかりすぎてこの方法は断念。

失敗②商品代金とカードの決済額が一致しない
この反省を活かして、日付だけでなく金額でも検索できるように、全ての領収書のファイル名を
注文日+商品代金
に修正しました。
ところが、ここでも問題が発生。
ポイントを使って仕入れをすると、
商品代金:5,000円
ポイント利用:500円
カード決済:4,500円
のように、商品代金と実際のカード決済額が一致しないことがあります。
マネーフォワードに取り込まれるのはカード決済額なので、商品代金を「5000」で保存してしまうと、カード明細から領収書を探せないものが出てきました。
最後にたどり着いた領収書のファイル名のつけ方
そこで、最終的に領収書のファイル名を
注文日+実際のカード決済額+仕入れ先
としました。
例えば、
20260815_4500_○○ショップ.pdf
といった形です。
こうしておけば、マネーフォワードに取り込まれたカード明細を見ながら、日付・決済額・店舗名で領収書を探せます。
また、仕入れ先をファイル名に入れておけば、帳簿の摘要欄に購入先を入力する際にも確認が楽になります。

まとめ|帳簿は「入力しない仕組み」を作ると楽になる
Amazonせどりの帳簿を初めてつけるときは、
「全部自分で入力しないといけない」
「仕訳の勘定科目がわからない」
と、ためらいを感じていました。
でも実際にマネーフォワードを使って帳簿を作成すると、事前準備さえしっかりしていれば思っていたほど大変な作業ではありませんでした。
私が現在やっているのは、
- 会計ソフトを使う
- クレジットカードを連携する
- 銀行口座を連携する
- Amazonの出品者アカウント(決済期間集計)を連携する
- 支払いをできるだけカードに統一する
- 勘定科目をある程度固定する
- 領収書の保存ルールを決める
- 自動で取り込まれた内容を自分で確認して領収書と紐づける
という方法です。
これで、
「帳簿を入力する」から「取り込まれた帳簿を確認する」
に作業を変えることができました。
さらに電子領収書のファイル名までルール化したことで、最初の頃に苦労した領収書探しもほとんどなくなりました。
その結果、1年分の仕訳整理もほぼ1日。
帳簿つけが面倒だから青色申告をためらっている人は、
まずは手入力を減らす仕組みを作る
ことから始めてみるといいと思います。
私は帳簿作成を半自動化するために、
マネーフォワード クラウド確定申告
を使っています。
【広告】この記事は、私がAmazonせどりで実際に行っている帳簿管理の一例です。
税務上の処理は取引内容や事業の状況によって異なるため、個別の判断が必要な場合は税務署や税理士等に確認してください。
FAQ
Q.帳簿作成は毎日やらないとダメですか?
A.毎日やる必要はありませんが、溜めてしまうとあとで大変になります。
会計ソフトにクレジットカードや銀行口座を連携しておけば、支払い明細や入金が自動で取り込まれますので帳簿つけの負担は大きく減ります。
Q.売上はAmazonで商品が売れるたびに1件ずつ手入力していますか?
A.マネーフォワードとAmazon出品者アカウントを連携し、決済期間ごとに取り込まれた仕訳候補を確認・修正しています。
年末は売掛金も確認しています。
詳しい方法はこちらの記事で紹介しています▼
Q.せどりではどんな勘定科目を使いますか?
A.仕入れ、送料、梱包材、Keepa、通信費など、せどりでは繰り返し発生する取引が多くあります。
私は使う勘定科目をある程度固定して、毎回迷わないようにしています。
実際に使っている勘定科目はこちらでまとめています▼
Q.電子領収書は印刷して保存すればいいですか?
A.ネット取引などで電子データとして受け取った請求書・領収書等については、電子データそのものの保存が必要になるため、私はPDFなどの元データを保存しています。
電子帳簿保存法の詳細については、国税庁の最新情報を確認してください。
Q.12月に売れてAmazonからの入金が1月になった場合はどちらの年度に計上すべきですか?
A.年をまたぐ場合は、単純に銀行への入金日だけで売上年度を判断できません。
私は売上は出荷日を基準に分け、その取引に紐づいて年内に確定しているAmazon手数料などを当年分として整理し、差引後の未入金額を売掛金として計上しています。
この部分は通常の帳簿整理より少し分かりにくいので、別の記事で実例を紹介しています。
Q.マネーフォワード クラウド確定申告を使えば、帳簿作成を自動化できますか?
A.完全自動化は難しいと思います。
銀行の入出金やクレジットカードの明細取得、仕訳候補の作成はマネーフォワードで行えますが
✔️勘定科目が正しいか
✔️私生活の支払いが混ざっていないか
✔️証憑の紐づけ
✔️年末の売掛金に問題がないか
は自分で行う必要があります。
ただ、私の場合はマネーフォワード無しでは帳簿作成は難しいと思います。
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