せどりをしていると、商品の仕入れ以外にも、様々な経費が発生します。

梱包資材や送料、Keepaなどのツール利用料、パソコンやスマホの費用など、せどりを続けるために使ったお金をきちんと帳簿につけることで、実際にどれくらい利益が残っているのかが見えるようになります。

私が、青色申告をするために帳簿を作り始めた当初は、

「商品の仕入れはどの勘定科目にすればいい?」
「Keepaや梱包資材は何費?」
「クレジットカードで仕入れた場合はどう仕訳する?」

など、仕入れや経費の仕訳で大いに迷いました。

現在は、マネーフォワード クラウド確定申告を使い、クレジットカードなどを連携しながら帳簿を作成しています。

この記事では、Amazonせどりの青色申告で私が実際に行っている、

「仕入れ」と「経費」の分け方や勘定科目、具体的な仕訳方法

を実例を使って紹介します。

売上・Amazon手数料・入金の仕訳とは分けて、仕入れやその他の経費を実務上どのように整理しているのかを中心に解説していきます。

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【結論】

💡仕入れ・経費はルールを決めて統一して計上

✔️仕入れ・経費は、原則として支払日ではなく取引が発生した時点で計上
✔️私用と混在するものは、事業で使った分だけ家事按分
✔️個人と事業のお金の移動は、事業主貸・事業主借で整理

「なぜ事業の経費になるのか」を説明できるものだけを経費として計上することが大切です。

この記事は、私がAmazonせどりで実際に行っている帳簿管理の一例です。
税務上の処理は取引内容や事業の状況によって異なるため、個別の判断が必要な場合は税務署や税理士等に確認してください。

私の使っている勘定科目一覧|仕入れ・経費編

私が仕訳の時に使っている勘定科目は次の通りです。
あまり細かくしてしまうと仕訳が大変になるので、ざっくりと分けています。

勘定科目使い方
仕入高商品を仕入れた時の金額
未払金クレジットカードの残高 ※1
支払手数料KEEPAなどのシステム利用料 ※2
荷造運賃商品の発送・配送にかかる費用。梱包資材
通信費インターネット回線、スマホ通信費のうち事業使用分
消耗品費10万円未満の資機材(スマホ、PC、モニターなど) ※3
車両費仕入れ・発送で使う車関連費用(車両リース代、ガソリン代、保険代など)のうち事業使用分
水道光熱費自宅作業で使用する電気・水道・ガス代のうち事業使用分
外注工賃作業を外注した時の費用

※1 未払金について
 クレジットカードで仕入れや経費を支払った場合、購入・利用時に費用を計上し、カードの引き落としまでの金額を未払金として管理しています。
※2 支払手数料について
 私は管理を簡単にするため、システム利用料も含めて支払手数料にまとめています。
※3 消耗品費について
 私は、取得価額10万円未満の事業用のパソコン・スマホ・モニターなどを消耗品費として処理しています。
 10万円以上の場合は、減価償却など別の処理が必要になることがあります。

商品の仕入れの仕訳例

私は仕入れのほとんどをクレジットカード決済で行っています。
ここでは、クレジットカードで商品を仕入れた場合の私の仕訳方法を紹介します。

クレジットカードで仕入れた場合の仕訳

例:3,000円の商品と6,000円の商品をそれぞれクレジットカードで仕入れた場合

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
仕入高3,000未払金3,000
仕入高6,000未払金6,000

クレジットカードで仕入れた場合は、仕入れた金額をいったん未払金として管理するルールで処理しています。

なお、通常のポイント値引きやクーポンを使った場合は、私は値引き後の実際の支払額を仕入金額として記帳しています。

クレジットカードの引き落とし時の仕訳

例:銀行の普通預金からクレジットカードの代金9,000円引き落とし

借方勘定科目金額貸方勘定科目金額
未払金9,000普通預金9,000

クレジットカードの引き落としの時に、未払金にまとめていた金額を一括で清算します

この仕訳によって、クレジットカードで計上していた未払金9,000円が消え、銀行口座から9,000円が減ったことが帳簿に反映されます。

現金で仕入れた場合の仕訳

現金で商品を仕入れた場合は、クレジットカードのように未払金を使わず、その場で支払った金額を仕訳します。

事業用の現金から3,000円の商品を仕入れた場合は、

借方金額貸方金額
仕入高3,000円現金3,000円

となります。

また、個人のお金で事業用の商品を仕入れた場合は、私は「事業主借」を使って処理します。

借方金額貸方金額
仕入高3,000円事業主借3,000円

私は仕入れのほとんどをクレジットカードで行っているため、現金仕入れはほとんどありません。

仕入れ以外の経費の仕訳例

私の場合、せどりに関する経費の種類はほぼ決まっていますので、経費の内容と使用する勘定科目をあらかじめ決めて使ったお金を振り分けています。

KEEPAなどのシステム利用料の仕訳例|支払手数料

例:KEEPAの利用料 2,980円をクレジットカードで支払った場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
支払手数料2,980未払金2,980

KEEPAなどのせどり用リサーチツールや各種システムの利用料は、すべて支払手数料として処理しています。

梱包資材・発送費用など発送に関わる費用の仕訳例|荷造運賃

例:ダンボールや緩衝材を3,300円分クレジットカードで購入した場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
荷造運賃3,300未払金3,300

商品の発送に関わる費用は、すべて荷造運賃として処理しています。

対象になるのは

✔️ダンボール
✔️緩衝材
✔️テープ
✔️ラベル
✔️配送業者への送料

など、発送そのものに直接かかる費用です

インターネット回線・通信費用の仕訳例|通信費

例:インターネット回線費用を7,000円を個人使用のクレジットカードで支払った場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
通信費2,310事業主借7,000円
事業主貸4,690

次のようなせどりに使う費用については、通信費として処理しています。

✔️自宅のインターネット回線費用
✔️スマートフォンの通信費用

これらの費用は私用と事業用が混在しているため、事業に使用している割合を家事按分
して経費として計上しています。

💡通信費の家事按分の考え方

私は作業時間を基準に按分割合を決めています。

・インターネット回線費用
 事業に関する作業をしている時間 平均1時間/日
 インターネットを利用している時間 平均3時間/日
 家事按分 1時間÷3時間=33%
 インターネット回線費用が7,000円の場合は、7,000円×33%の2,310円を費用として計上します。
・スマートフォン通信費用
 スマートフォンでせどり作業をしている時間 平均0.5時間/日
 スマートフォンの利用時間 平均2時間/日
 家事按分 0.5時間÷2時間=25%
 スマートフォンの通信費が9,000円の場合は、9,000円×25%の2,250円を費用として計上します。

いずれも家事按分した残りは「事業主貸」として処理しています。

PC・周辺機器などの資機材代金の仕訳例|消耗品費

例:せどり作業用のキーボードとマウスを、合計8,800円でクレジットカード購入した場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
消耗品費8,800未払金8,800

例:スマートフォン本体を84,800円でクレジットカード購入した場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
消耗品費21,200未払金84,800
事業主貸63,600

PCや周辺機器など、せどり作業に使用する資機材のうち

✔️比較的金額が小さいもの(取得価額10万円未満)
✔️発送に関係のない物(発送に関係するものは荷造運賃として処理)

については消耗品費として処理しています。

具体的には

✔️キーボード
✔️マウス
✔️PC、スマホ本体
✔️USBハブ
✔️マウスパッド

などです。

10万円以上の資機材は、減価償却など別の処理が必要になる場合があります。

💡消耗品の家事按分の考え方
基本的にPC本体、モニターなどのPC関係は、事業用で私用で使うことはめったにないので全額を事業用の経費としています

一方で、スマホ本体は私用と事業用途が混在しているので、スマートフォン通信費用と同様に使用時間を基準とした割合で家事按分を行い、事業に使用している分のみを、消耗品費として計上しています。

車のリース代、ガソリン代、保険代などの仕訳例|車両費

例:車のリース代50,000円を銀行引き落としで支払った場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
車両費7,000普通預金50,000
事業主貸43,000

仕入れや発送など、せどり業務に使用している車に関わる費用は車両費として処理しています。

対象となるのは

✔️車のリース代
✔️ガソリン代
✔️自動車保険料
✔️駐車場代
✔️高速道路料金

など、車を使った業務に直接関係する費用です。

💡車両費の家事按分の考え方
せどり専用の車両を所有しているわけではないので、車両費も家事按分をしています。

せどりの納品・仕入れのために週1回程度車を使っていますので
家事按分 1日/7日=14%

私の場合は、せどりで車を使用する日数を基準に14%としています。
按分基準は利用状況によって異なり、走行距離などを基準にする方法もあります。

家の電気・水道・ガスなどの費用の仕訳例|水道光熱費

例:自宅の電気代42,000円を、クレジットカードで支払った場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
水道光熱費4,200円未払金42,000円
事業主貸37,800円

水道光熱費として扱っているのは、主に次のような費用です。

自宅でせどり作業に使用している電気代などについて、事業に使用している割合を家事按分しています。
私用と事業用が混在しているため、全額を経費にすることはせず家事按分を行っています。

💡水道光熱費の家事按分の考え方
私は、せどりに使っているスペースの床面積で家事按分しています。

 せどりで使用している部屋の床面積 約12m2
 自宅全体の床面積 約120m2

家事按分 12m2÷120m2=10%

電気代などの10%を水道光熱費として計上しています。

作業や制作を外注した費用の仕訳例|外注工賃

例:ココナラで12,800円でマクロを作成依頼し、クレジットカードで支払った場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
外注工賃12,800未払金12,800

外注工賃は、作業や制作を第三者に依頼した場合に使用しています。

例えば、ココナラでツールやマクロを作成してもらった場合や、デザイン・作業代行を依頼した場合などです。

これは100%事業用のため、家事按分はしません。

事業主貸・事業主借について

事業主貸・事業主借は、事業と個人のお金のやり取りを整理するための勘定科目です。

今回紹介している仕訳では

✔️個人のお金で事業の経費を支払った場合 → 事業主借
✔️事業のお金で私用分を支払った場合 → 事業主貸

などで、事業主貸・事業主借を使用しています。

※ 事業主貸・事業主借は、利益計算には直接影響せず、事業と個人のお金を整理するための勘定科目です。

事業と個人のお金を移動した場合の仕訳例

例:事業用の銀行口座から、個人で使うお金として10万円引き出した場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
事業主貸100,000普通預金100,000

事業のお金を個人的に使用したため事業主貸を使っています。

例:せどりで使っている銀行口座に本業の給料300,000円が入金された場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
普通預金300,000事業主借300,000

個人のお金(本業の給料)を事業に入れた形になるため事業主借を使っています。

経費を仕訳するタイミング

私が経費を帳簿につけるタイミングは、実際にその費用が発生した時です

経費の支払い方法としては

✔️クレジットカード決済
✔️銀行引き落とし

があります。

支払方法によって、実際にお金が動くタイミングが異なるため、私は次のように処理しています。

🏦銀行引き落としの場合
銀行口座から直接支払う経費は、取引内容を確認して仕訳しています。
毎月発生する通信費などは、普段は銀行口座に取り込まれた引き落としデータをもとに処理しています。

ただし、年をまたぐ場合など、費用が発生した時期と引き落とし時期が異なる場合は内容を確認します。

💳クレジットカード決済の場合
クレジットカードは、商品やサービスを購入した時点と、銀行口座からカード代金が引き落とされる時点が異なります。

そのため、購入・利用時に経費を計上し、カード代金が引き落とされるまでは未払金として管理しています。

クレジットカード払いの経費の仕訳例

クレジットカードで経費を支払った場合は、仕入れと同じようにいったん未払金として管理します。

その後、クレジットカード代金が銀行口座から引き落とされた時に、未払金を清算します。

銀行引き落としの経費の仕訳例

例:インターネット回線費用 5,500円が銀行引き落としされた場合

借方 勘定科目金額貸方 勘定科目金額
通信費5,500普通預金5,500

銀行口座から直接引き落とされる毎月の経費については、私は銀行口座に取り込まれた取引を確認して仕訳しています。

まとめ

私は

✔️仕入れ・経費は、原則として支払日ではなく取引が発生した時点で計上
✔️私用と混在するものは、事業で使った分だけ家事按分
✔️個人と事業のお金の移動は、事業主貸・事業主借で整理

という考え方で帳簿を作成しています。

家事按分についても

✔️通信費は使用時間
✔️水道光熱費は使用状況や床面積
✔️車両費は使用日数

と、費用の性質に合わせて自分で説明できる基準を決めて按分しています。

この記事で紹介した方法は、私がAmazonせどりで実際に行っている帳簿管理の一例です。

私が大切にしているのは、

自分なりに、毎年同じルールで、継続して誠実に処理する

特に経費については、「なぜせどりの経費になるのか」「なぜこの割合なのか」を説明できるものだけを計上するようにしています。

もし税務上の判断に迷う取引があれば、税務署や税理士などに確認し、必要な修正があれば対応する。

せどりも事業として取り組んでいる以上、売上だけでなく帳簿もしっかり整理し、自分で説明できる状態にしておくことが大切だと考えています。

実際の帳簿の入力作業については、マネーフォワード クラウド確定申告とクレジットカードや銀行口座を連携することで、金額や日付などの取引データが自動で取り込まれ、仕訳候補が作成されます。

私が行うのは、取り込まれた仕訳候補の内容を確認し、必要に応じて勘定科目などを修正して登録する作業です。

仕入れや経費を1件ずつ手入力する必要がないため、帳簿作成の手間をかなり減らすことができました。

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この記事は、私がAmazonせどりで実際に行っている帳簿管理の一例です。
税務上の処理は取引内容や事業の状況によって異なるため、個別の判断が必要な場合は税務署や税理士等に確認してください。

FAQ

Q.家事按分の割合はどれくらいが妥当ですか

A.家事按分に明確な正解の割合はありません。

大切なのは

  • 使用実態に合っていること
  • 自分で説明できる基準があること

と考えています。

Q.個人のクレジットカードで支払った経費は、そのまま経費になりますか?

A.事業に関係する支払いであれば経費として計上できます。
ただし

  • 個人のクレジットカードで支払った場合
  • 私用と混在している場合

は、事業主借や事業主貸を使って事業と個人のお金を分けて整理することが大切です。


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