自己発送って難しくないですか?
出荷リードタイムとか、注文締め時間とか…出荷遅延でアカウント停止も怖いし。
最初はみんな悩むところですよ。
でも、私がたどり着いた副業でもムリなく回せる“安全設定”があるんです。
この記事はこんな人に向けて書いています
- 発送作業時間が取れず、出荷遅延のペナルティが怖い
- 地域別の送料設定で損をしたくない
- 自己発送のリードタイムや締め時間の意味を正しく知りたい
Amazonで自己発送を始めるとき、最初にぶつかる壁が「設定項目の多さ」です。
──出荷リードタイム
──注文締め時間
──配送所要日数
──地域別送料
これらをなんとなく設定してしまうと、
「出荷遅延」「送料赤字」「評価低下」といったトラブルにつながりかねません。
この記事では、平日は朝しか出荷作業時間を取れない私が、
実際に運用している“出荷遅延ゼロのおすすめ設定をまとめました。
- Amazon自己発送における「出荷リードタイム」「注文締め時間」の正しい考え方
- 地域別の配送日数・送料設定のポイント
- 実際より“早く発送したように見せる”運用テク
- 出荷遅延ゼロを実現する副業向け設定例
Amazon自己発送の基本設定とは?
Amazon自己発送の運用で最も重要なのがこの3つです。
- 出荷作業日数(出荷作業にかかる日数)
- 注文締め時間(その日扱いになる注文の締切時刻)
- 配送所要日数(購入から到着までにかかる日数)
これをバランスよく設定することで、「出荷遅延ゼロ」を維持できます。
セラーセントラルでは「注文の詳細」画面で、出荷予定日を確認することができます。

Amazonのポリシーによれば、この出荷予定日までに出荷通知を送信しないと「出荷遅延」となり、出荷遅延率上昇します。
Amazon公式によると、
「出荷遅延率(LSR)は、10日間または30日間の注文のうち、出荷予定日より後に出荷通知が送信された注文の割合(パーセント)です。」
となっており、自己発送の少ないうちに出荷遅延をすると、すぐに4%超えとなります。
1ヶ月に自己発送で売れる商品が数十個しかないと、1つでも出荷遅延が発生すると4%を超えてしまいます。
また、amazon公式では、以下のペナルティに関する記載もあります。
- 出荷遅延率4%を超えると、出品者出荷での出品が停止する場合があります。
- 出品者出荷の出品が停止となるリスクがある場合は、停止を回避するためのクイズを受けることができます。
- アカウント健全性が低下し、改善が見られない場合はアカウントの停止となる恐れもあります。
私も自己発送を始めた当初は、4%超えてしまうことが度々ありました。
その都度、「ペナルティがあるのではないか?」とビクビクしていましたが、実際には特にペナルティを受けたことはありません。
恐らく出荷遅延率だけでなく、他の指標なども見て総合的に判断されているのだと思います。
とはいえ、アカウント健全性は高く維持したほうが安心です。
出荷遅延にならないよう、適切な設定を心掛けましょう。
出荷リードタイムと注文締め時間の考え方
Amazonでは、出荷作業日数は
- 注文確定日=0日目
- 翌日=1日目
としてカウントされます。
たとえば、デフォルトの設定「出荷作業日数1日」「締め時間2:00PM」の場合、
- 14:00までの注文 → 翌日の23:59までに出荷通知を送信すればOK
- 14:00以降の注文 → 翌々日の23:59までに出荷通知を送信すればOK
「出荷通知を送信すればOK」というところがポイントです。
実際の発送ではなく、出荷通知がAmazonに届いたタイミングで判断されます。
このデフォルトの設定、私のような副業でせどりをしている人にはかなり厳しい設定となっています。
14時以降の注文は、翌々日までの発送でOKなので、まだ少し余裕があります。
問題は14時までの注文。
本業が終わってから翌日の出社までの間に発送を終わらせないと、翌日中の出荷は現実的に不可能。
不意の飲み会が入ったり、本業でトラブルが起きたりすると、出荷遅延は避けられません。
そんなとき、最終手段として「マケプレ配送のラベルだけを印刷しておく」ことがあります。
マケプレ配送の場合、ラベル印刷の時点でAmazon側には”出荷通知”が送信されるため、出荷遅延にはなりません。
ただし、実際の発送は翌日になると、購入者からは“発送済みなのに届かない”状態に。
配送遅延やクレーム(低評価)につながる恐れがあります。
出荷遅延を避けても、配送遅延で評価を落とす可能性があるので、ラベル印刷はあくまで“最終手段”です。
さらに、自己発送の指標として「有効追跡率」というものもあります。
発送が遅れると配送業者のスキャンが遅れ、有効追跡率が低下します。
ラベル印刷後は、なるべく早く(できれば翌日の午前中)発送しましょう。
ちなみに、この最終手段はクリックポストの場合はうまくいかないことが多いです。
クリックポストの場合は、集荷の4時間以内に発送通知を送信しないと、amazon側に追跡番号が認識されません。
結局、有効追跡率が低下し、アカウント健全性が下がってしまいます。
遅延ゼロ運用のおすすめ設定(副業向け実例)
単身、副業でも”出荷予定日直前のラベル印刷”等の最終手段を使わなくて済む、おすすめの設定がありますので紹介します。
📚発送設定の確認方法
セラーセントラル右上の歯車をクリックして、「発送設定を選択」

| 項目 | 推奨設定 | 補足 |
|---|---|---|
| 通常配送(出荷作業日数が1日以上)の注文締め時間 | 6:00AM | 出社時間に締めることで、出社後の注文は翌日扱い |
| 出荷作業日数 | 2日 | 副業スタイルでも余裕をもって出荷準備 |
| 週末出荷設定 | 土曜・日曜出荷無し | 土日の出荷を出荷をなくして休日はしっかり休む |
| 祝日 | 祝日として設定 | 祝日も休み |
| 本州の配送所要日数 | 2〜3日 | 標準+1日で発送遅延を予防 |
| 北海道・沖縄・離島 | 3〜4日 | 標準+1日で発送遅延を予防 |
| 送料 | 北海道+500円/沖縄・離島+800円 | 実費ベースで赤字を防ぐ調整 |
実際の設定画面はこちら👇
【一般配送設定】

【配送パターン】

私の実際の設定画面です。
単身になってから出荷作業日数、配送所要日数を1日ずつ増やしています。
カート取得に影響が出て売り上げが下がるかと心配もしましたが、
出荷遅延でアカウント健全性が下がるよりマシと思い、この設定にしました。
結果的に、売り上げはあまり変わらず。
単身でも自己発送を再開することができています。
送料設定についても見直しをしています。
以前は配送料は一律0円としていましたが、
沖縄、北海道、離島からの注文が入ると、マケプレ配送でも配送料が高額で赤字となってしまったため、実費ベースで配送料を追加しています。
この設定してから、北海道や沖縄、離島からの注文はありません。
送料がかかることで商品代が高くなり、注文が入らないのだと思います。
ですが、赤字で販売するよりは良い選択だと感じています。
今では、この設定で、無理のない自己発送を続けることができています。
🔗 送料負けについての体験談はこちらの記事で詳しく書いています。
👉初めての販売経験③|654円の片道切符
Amazon評価を守るための基本指標
Amazonで公式に公開されている指標は以下の3つです。
この3指標をしっかりと維持することで、アカウント健全性を維持することができます。
| 指標 | 内容 | 目標値 |
|---|---|---|
| 出荷遅延率 | 設定したリードタイムを超えた割合 | 4%未満 |
| 有効追跡率 | 追跡番号付き発送の割合 | 95%以上 |
| 出荷前キャンセル率 | 出荷前キャンセルの割合 | 2.5%未満 |
Amazonが公式に公表している指標は上の3つですが、
実際に運用していると、出荷期日前出荷(予定日より早い出荷)も
カート取得率などに影響しているように感じます。
出荷作業日数を「2日」で設定しておいて、1日で出荷できていると
だんだんカートが取りやすくなっているような気がします。
これはあくまでも私の感想ですが、
「設定はゆるく、運用は早く」
が最強の戦略です。
まとめ
Amazonは顧客第一主義のプラットフォームです。
デフォルトの出荷設定のままだと、単身・副業のセラーにとっては厳しい条件となります。
しかし、自己発送を上手に活用すれば
- 販売機会の拡大
- 利益率の向上
といった、セラーにとって大きなメリットを得ることができます。
自分の生活リズムや作業時間に合わせて、
出荷設定を柔軟にカスタマイズしていくことが大切です。
制度に振り回されず、制度を活かす。
それが、せどりで利益を最大化するための第一歩です。
🔗出荷設定の他に休止設定を使いこなすことで、より無理なく自己発送を続けることができます。
休止設定に関する記事は、こちらで詳しく解説していますので、よかったら読んでみてください。
👉Amazon自己発送の一時停止と再開方法
特に11月から1月にかけては、年末・年始商戦は、
FBA倉庫での受領遅れや発送遅延が多発する時期です。
自己発送であれば、購入者に直接商品をお届けできるため、
FBA納品のような遅延が発生せず、迅速な販売が可能になります。
私も去年の年末商戦では、FBA納品は諦めて、自己発送を中心に販売しました。
その結果、販売機会を逃さず売り上げを確保することができました。
注文もたくさん入りましたが、出荷設定を余裕のあるスケジュールにしていたおかげで、出社前の発送準備で年末商戦を乗り切ることができました。
余裕の持った出荷設定で、販売機会を逃さずに大きな売り上げをGETしましょう。
【関連記事はこちら】
- FBA納品プランの作成手順と注意点
⇒ 【記事を確認】 - 初めてのAmazon自己発送手順ガイド
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この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
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