せどりって、どの商品を仕入れればいいか全然わからないんです…。
それ、せどり初心者が最初にぶつかる“壁”だよね。でも安心して。今回は、利益が出る商品を見極める『仕入れ判断のコツ』を具体的に紹介するよ!
この記事はこんな人に向けて書いています
- せどりを始めたばかりで、仕入れ判断やリサーチに自信がない方
- リサーチに失敗し、不良在庫を抱えてしまった経験がある方
- 利益を出すための具体的な基準やコツを知りたい方
せどりにおけるリサーチとは、「その商品を仕入れて利益が出せるかどうかを見極める作業」のことです。
リサーチが甘いと、在庫を抱えたり、赤字販売になったり…。
最悪、資金ショートでせどりを続けられないなんてこともあります。
この記事では私がリサーチの際に気を付けている判断基準を紹介します。
- せどり初心者が陥りやすい仕入れの失敗パターン
- 販売実績や手数料、出品者数などの確認ポイント
- 高利益率商品と薄利多売商品の仕入れ基準
- 仕入れ判断をルーティン化するための方法
Amazonせどりで失敗しないリサーチ基準は、「売れる確率が高く、リスクが低い商品だけを仕入れる」ことです。
💴売れる確率の高い商品
・Amazon直販がいない
・月の販売数が10個以上
・最安値付近にライバルが5人以下
⚡仕入れNG商品
・メーカー公式が出品
・継続的に出品者が一人。または、ある時期に出品者が激減
感覚ではなく、販売データや出品者推移といった根拠あるリサーチを続けることが大切です。
目次
初心者が陥りやすいリサーチの失敗パターン
初心者の頃に仕入れで失敗するパターンを紹介します。
はじめの頃は1日リサーチして、利益が出そうな商品を見つけられると、
ついつい仕入判断が甘くなりがちです。
でも、ここで冷静さを失うと、不良在庫の第一歩。
リサーチの際は、次の点を必ず確認しましょう。
Amazonとの直接対決
Amazonの直販があるときは、ほぼカートが取れません。
そのためAmazon以外のセラーの商品はほぼ売れないと考えておきましょう。
Amazonの直販有無は、以下のように確認ができます。
- KEEPAの波形で、黄色く塗られている部分がAmazonの販売期間。
- 「Amazonの他の出品者」をクリックし、
出品者の中にamazonが含まれていないか確認。
また、今はAmazonがいなくても、過去にAmazonがいる期間が多い商品は避けた方が無難です。

過去にAmazonがいないタイミングを見計らってNゲージのレールを大量に仕入れたことがありました。
初めのうちは順調に売れていましたが、ある日を境に
パタッと売れなくなり、商品ページを確認すると——
Amazonが販売を再開し、カートを独占していました。
しかも、販売価格は、私の仕入れ値とほぼ同じ。
赤字で売ろうとしてもカートが取れず、在庫が減らない。
Amazonより多少値段を下げてもカートは取れず。
最終的には、在庫保管手数料を払い続ける羽目になり、廃棄を選びました。
おもちゃ系・文具系、またホビー系でも安価で大量仕入れできる商品ほど、Amazonが突然参入してくる傾向があるように感じます。
Amazon直販は、ある意味「自分のフィールドで自社販売をしている」ようなもの。
少しずるい気もしますが、これもAmazonせどらーの宿命として受け止めています。
🔗実際に仕入れた商品はこちらで紹介しています。よかったら読んでみてください。
商標権侵害リスクの確認不足
以下のような商品は、メーカー等からの知的財産権等の侵害申し立てリスクがあるため、仕入れや出品を避けた方が賢明です。
- メーカー公式が出品している
- 過去から継続的に出品者が1人しかいない
- 出品者数が突然激減している
私は幸いにも、これまで真贋調査の対象になったことはありません。
しかし、SNSや掲示板などでは「真贋調査→アカウント停止」の報告が後を絶ちません。
特にメーカーが本気で取り締まっているジャンル(コスメ・家電・文具・キャラクター商品など)は、
知らずに出品すると「出品した瞬間にアウト」になる可能性があります。
ネット上では、「対応が大変」「出品停止」「アカウント閉鎖」など、
リカバリーが難しい事例が多く報告されています。
私はこの手のリスクを避けるために、
メーカー公式がいる商品、出品者が極端に少ない商品は最初からスルーするようにしています。
真贋調査は“やってからでは遅い”ジャンルです。
初心者のうちは「安全そうでも、少しでも怪しい商品は触らない」くらいの慎重さがベストです。
🔗真贋調査ではありませんが、メーカーを名乗る人物からメールが届いたことがあります。
内容は、仕入れ元や販売許可の有無を尋ねるもので、初めて見た時はとても不安になりました。
その時の実際のメール内容と私の対応方法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
よかったら読んでみてください。

販売実績の確認不足
想定で利益が出ても実際に販売できないと意味がありません。
仕入れる前には、必ず過去の販売実績を確認しましょう。
私は販売実績を確認する際は以下のツールを使用しています。
- 店舗せどり:KEEPA、モノトレーサー
- 電脳せどり:Quick Shop(拡張機能)
KEEPAの場合

緑の折れ線グラフはAmazonのランキングになります。
商品が売れるとランキングが上がり、赤矢印の場所のようにグラフが一気に下がります。
このギザギザがたくさんある商品ほどよく売れている商品になります。
この商品の場合、1ヶ月で5個の商品が売れたことが分かります。
よく売れている商品はこんな感じ。

売り上げが良すぎると折れ線がギザギザにならず、0付近に張り付きます。
モノトレーサーの場合
モノトレーサーの場合は、KEEPA同様にグラフも表示されますが販売数が数量で表示されますので、具体的な販売数が分かりやすいです。


Quick Shop(拡張機能)の場合
Quick Shopのは、Amazonの商品ページに様々なデータが表示されるので、電脳せどりではとても便利です。
グラフは表示されませんが、販売数が数量で表示されます。

仕入れは過去のデータがなくては始まりません。
将来売れるかどうかは誰にもわかりませんが、
過去の販売実績から将来の売れ行きを推察することはできます。
「人気商品っぽいから」と仕入れて、不良在庫とならないように
過去の販売数は必ず確認しましょう。
私は基本的に、過去の販売実績をもとに仕入れを判断しています。
ただ、Keepaのデータがうまく取得されていない商品では、販売実績が「0」と表示されることがあります。
最初は「売れていない=仕入れNG」と判断していましたが、
実際にはレビューだけが付いているケースがありました。
つまり、データ上は売れていなくても「実際には購入者がいる」わけです。
そこで私は、こういった商品を仕入れるかどうかを判断する際、
直近3か月以内のレビュー投稿の有無をチェックしています。
レビューが付いている=誰かが購入している
このサインがあれば、仕入れOKと判断。
しかもこのような商品は、ライバルセラーが敬遠しがち。
データでは見えないリサーチ方法ですが、
ライバルと違う視点でリサーチすることで、
意外な“利益商品”に出会えるチャンスを発掘しています。
手数料や送料の見落とし
Amazonの手数料は商品ジャンルにもよりますが、販売価格の8~15%程度。
この他に、送料・在庫保管手数料等、いろいろな手数料がかかります。
仕入値と売値の価格差だけを見て仕入をすると最終的に赤字となることもあります。
仕入れる前に、これらの手数料を計算した上で利益が出るか確認しましょう。
手数料計算をする際には、FBA利用を前提で計算すると安全サイドで計算ができます。
利益 = 販売価格 - 仕入価格 - Amazon手数料 - 送料
このほか、FBAを使う場合は「月々の在庫保管手数料」や「納品時の送料」、「梱包資材」等がかかりますが、1商品当たりの金額にするとわずかなため、ざっくりと上の式で計算します。
こちらもモノトレーサー、Qucik Shopで大体の計算が可能です。
<モノトレーサー>

<Quick Shop>

🔗手数料、送料を計算せずに仕入れをした結果の失敗談はこちらの記事で紹介しています。よかったら読んでみてください。
出品者数の増加による価格競争
将来の販売価格を想定する際に、出品者数の増減があります。
せどりの販売価格は需要と供給によって決まりますので、
出品者数が増加している(多い)と将来値下げ競争となる可能性が高まります。
KEEPA・モノトレーサーは出品者数の増減、Quick Shopは出品者数が確認できます。



全国展開している大手量販店や総合スーパーのセールは、利益商品を見つけるチャンスです。
私も、家電量販店やイオンなどの大手量販店のセールに走り、安売り商品を仕入れたことがあります。
確かに特価販売されている商品は安く、利益商品も盛りだくさん。
SNSで出ているような「一撃〇万円!」という報告も、
あながち夢ではありません。
私も両手に抱えきれないほどの仕入れて、
ウキウキしながらFBA納品して、売れるのを待っていました。
──ところが、全く売れる気配がありません。
再びKEEPAを確認すると、ライバルセラー激増、価格急落。
全国一律で展開されているセールだったため、
他のセラーも同じ商品を同じ価格で仕入れており、
結果的に値下げ合戦が勃発していました。
結局、私も価格を下げて販売するしかなく、ほとんど赤字で処分しました。
それ以来、私は全国展開してる量販店のセール品を
仕入れ・販売するときは、少数仕入れ+自己発送を基本にしています。
値下げ合戦が始まる前に売り切ることで、リスクを最小限に抑えています。
出品規制の確認不足
Amazonでは、すべての商品を自由に出品できるわけではありません。
特定の「メーカー」「ブランド」「カテゴリ」については、
出品する前にAmazonの許可(=出品申請)が必要になることがあります。
出品規制がかかっているものは、規制解除しないと
Amazonでは販売することができません。
出品規制がかかっているかどうかは、Amazon Seller Centralで確認ができます。
ワンクリックで解除できる規制もありますが、
メーカーや問屋の請求書が必要な規制もあります。
解除に請求書が必要なものについては、規制解除のハードルが相当高く、
結果、出品できず丸々赤字ということになりかねないので、事前に確認しておきましょう。
出品規制解除に必要な請求書は以下の条件を満たしている必要があります。
- 卸業者やメーカーが発行した請求書
- ブランドが発行した販売許可証
- 180日以内発行の請求書
- 出品者のアカウント屋号や住所の記載
- 販売業者の名前、住所の記載
- 計10点以上の商品を購入している証明
🔗出品規制の確認方法については、こちらの記事で紹介しています。
よかったら読んでみてください
私がせどりを始めて、最初に出品規制を解除したのは、以下の通りです。
- Canon
- BANDAI、BANDAI SPIRITS
- TAMIYA
これらはいずれもワンクリック規制解除ができたメーカーです。
当時は、とにかく仕入れ対象を見つけては、
次々と規制解除申請をしていました。
そのほかにも、カワダオンラインで、
- NINTENDO:トランプ
- タカラトミー:プラレールのレール
をそれぞれ10個購入し、請求書を発行して出品規制を解除しました。
それでも、しばらくは出品規制に引っかかることが多く、
思うように出品できず、もどかしい時期がつづきました。
ところが、せどりを始めて半年ほどたったある日、
突然、出品規制に引っかかることがなくなりました。
おそらく、販売実績を地道に積み上げたことで、
アカウントの信頼性が上がったのだと思います。
Amazonせどりの初期は、想像以上に条件が厳しいです。
それでも、あきらめずにコツコツ続けていけば、必ず道は開けます。
継続は力なり。地道な努力が、出品の自由につながります。
私の仕入れ基準
私は、これまでに幾度となく仕入れの失敗を繰り返してきました。
現在は、基準を決めてすべてクリアしているものを仕入れています。
もちろん、例外はありますが、効率的にリサーチするためにも、
この基準を一つの目安としています。
あくまでも私のMyルールなので、仕入れの判断は自己責任で・・・
| チェック項目 | 目安基準 | 解説 |
|---|---|---|
| Amazon直販 | 無し | Amazonがいると、ほぼカートが取れずに不良在庫化まっしぐらです。 |
| メーカー公式 | 無し | 真贋調査によりアカウント停止リスクがあります。 |
| 利益率 | 15%以上 | 利益率=利益 ÷ 想定販売価格。低すぎると価格競争で赤字転落します。 |
| 利益額 | 100円以上 | 私的には、自分の手間を考えると最低1商品、100円は利益が欲しいです。 |
| 回転率(販売数) | 月に10個以上 | 「利益がでるか」より、「売れるかどうか」は重要。売れない商品は損切りもできません。 |
| ライバル数 | 最安値付近に5人以下 | 最安値にライバルが多いと、カートが取りづらく売れにくくなります。また価格競争になりやすいです。 |
| 出品規制 | 出せる商品か確認 | 出品規制がかかっていると「売れる売れない」「利益がでるでない」の前に出品できません。これは必須項目 |
これらの条件を全てクリアすれば、文句なく仕入れ対象となりますが、
組み合わせで条件クリアしていれば仕入れることもあります。
高利益率商品を取りこぼさない!
利益率 × 回転数 > 150
販売数が月10個に満たないけど、利益率はめっちゃ高いという商品もあります。
そんな時はこの基準以上であれば仕入れることにしています。
この商品は1年くらいかけてそのうち売れればいいやというくらいの気持ちで仕入れます。
売れると一撃が大きいですが、資金繰りという面ではあまりお勧めできません。
薄利多売商品で安定的な売り上げ確保!
利益金額 100円以上 かつ
前月の販売数 > 最安値付近の出品商品数
逆に、利益率15%以下だけど、めっちゃ売れているという商品もあります。
そんな時は、この2つのどちらかを満たしていれば仕入れ対象とします。
この商品は利益は少ないですが、高回転で売れていくので売り上げのベースとなります。
せどり初めのうちは、こういった高回転商品を販売していくことで、
資金を増やしながら、アカウントを強くしていくことが大切です。
まとめ:仕入れ判断は「型化」してルーティン化しよう
仕入れ判断は慣れるまでは時間がかかりますが、
Myルールを作って仕入れをし、経験を積みながら基準をアップデートしていくことで、
仕入の効率化、精度向上を図ることができます。
せどりで大切なことは、
「どれだけ利益を上げるか」ではなく
「どれだけ確実に売っていくか」です。
どんなに利益率が高くても、商品が売れなければ、せっかくの利益は
「不良在庫」という名の負債になってしまいます。
初心者のうちは、迷ったら「薄利多売で安定的な売り上げ」を確保しつつ、
アカウントを強くしていくことがおすすめです!
そうして地道に販売実績を重ねることで、
出品規制が緩和され、カートが取れやすくなり
せどりの幅がどんどん広がっていきます。
次回は、私が仕入れた商品をいくつか例にとりながら、判断基準の解説をしていきたいと思います。
ぜひチェックしてみてください。
【関連記事はこちら】
- 店舗せどりリサーチ完全ガイド
⇒ 【記事を確認】 - Amazonせどり仕入記録のテンプレート【無料配布有り】
⇒ 【記事を確認】 - JANコード確認の重要性
⇒ 【記事を確認】 - せどり価格改定ルールを公開!週1&月1で時短しながら利益を守る方法
⇒ 【記事を確認】
📂カテゴリ全体はこちらから
この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
👉運営者プロフィールは読む
【お問い合わせ・プライバシーポリシー】
お問い合わせ等は、以下のリンクからご確認ください。



