せどりって、どの商品を仕入れればいいか全然わからないんです…。
それ、せどり初心者が最初にぶつかる“壁”だよね。でも安心して。今回は、利益が出る商品を見極める『仕入れ判断のコツ』を具体的に紹介するよ!
せどりにおける仕入れ判断とは、「その商品を仕入れて利益が出せるかどうかを見極める作業」のことです。
仕入れ判断が甘いと、在庫を抱えたり、赤字販売になったり…。最悪、資金ショートで退場なんてこともあります。
この記事では私が仕入の際に気を付けている判断基準を紹介します。
目次
初心者が陥りやすい仕入れ失敗パターン
初心者の頃に仕入れで失敗するパターンを紹介します。はじめの頃は1日リサーチして、やっと利益が出そうな商品を見つけられると、ついつい仕入判断が甘くなりがちですが、リサーチの際は、冷静に次のことを確認してみましょう。
私もせどり初めの頃に(今でもたまに)同じ失敗をして、不良在庫を積み上げたり、赤字処分をしたりしました。
Amazon直販
Amazonの直販があるときはほぼカートが取れないため、自分の商品を売ることができないので仕入れはしません。
Amazonの直販有無は
- KEEPAの波形で、下図のように黄色く塗られている。
- 「Amazonの他の出品者」をクリックすると出品者の中にamazonがいる。
私は現在Amazonがいなくても、全期間を通じてAmazonがいる期間が多い商品は仕入れません。(過去には仕入れていましたが、1年前に仕入れたそれらの商品は売るに売れず、いまだに私の手元に・・・)

メーカー公式or出品者が1人のみ
メーカー公式が出品している、または出品者が1人しかいない、過去の販売期間の中である時突然出品者数が激減している、このような商品はAmazonの真贋調査の対象となるリスクが高いです。
私は真贋調査の対象となったことはありませんが、ネットの情報では真贋調査の対象となると対応がかなり大変、場合によってはアカウント停止のリスクもあるため、こういった商品は仕入れないようにしています。

販売実績
想定で利益が出ても実際に販売できないと意味がありません。仕入れる前には、必ず過去の販売実績を確認しましょう。
私は販売実績を確認する際は以下のツールを使用しています。
- 店舗せどり:KEEPA、モノトレーサー
- 電脳せどり:Quick Shop(拡張機能)
KEEPAの場合

緑の折れ線グラフはAmazonのランキングになります。商品が売れるとランキングが上がり、赤矢印の場所のようにグラフが一気に下がります。このギザギザがたくさんある商品ほどよく売れている商品になります。
この商品の場合、1ヶ月で5個の商品が売れたことが分かります。
よく売れている商品はこんな感じ。

売り上げが良すぎると折れ線がギザギザにならず、0付近に張り付きます。
モノトレーサーの場合
モノトレーサーの場合は、KEEPA同様にグラフも表示されますが販売数が数量で表示されますので、具体的な販売数が分かりやすいです。


Quick Shop(拡張機能)の場合
Quick Shopのは、Amazonの商品ページに様々なデータが表示されるので、電脳せどりではとても便利です。
グラフは表示されませんが、販売数が数量で表示されます。

仕入れは過去のデータがなくては始まりません。将来売れるかどうかは誰にもわかりませんが、過去の販売実績から将来の売れ行きを推察することはできます。
「人気商品っぽいから」と仕入れて、不良在庫とならないように過去の販売数は必ず確認しましょう。
利益額、利益率
Amazonの手数料は商品ジャンルにもよりますが、販売価格の8~15%程度。この他送料や、FBA倉庫を使う場合は在庫保管手数料等、いろいろな手数料がかかります。
仕入値と売値の価格差だけを見て仕入をすると最終的に赤字となることもありますので、仕入れる前に、これらの手数料を計算した上で利益が出るか確認しましょう。手数料計算をする際には、FBA利用を前提で計算すると安全サイドで計算ができます。
利益 = 販売価格 - 仕入価格 - Amazon手数料 - 送料
このほか、FBAを使う場合は「月々の在庫保管手数料」や「納品時の送料」、「梱包資材」等がかかりますが、1商品当たりの金額にするとわずかなため、ざっくりと上の式で計算します。
こちらもモノトレーサー、Qucik Shopで大体の計算が可能です。
<モノトレーサー>

<Quick Shop>

手数料、送料を計算せずに仕入れをした結果はこちら。

ライバル数
将来の販売価格を想定する際に、出品者数の増減があります。せどりの販売価格は需要と供給によって決まりますので、出品者数が増加している(多い)と将来値下げ競争となる可能性が高まります。
KEEPA・モノトレーサーは出品者数の増減、Quick Shopは出品者数が確認できます。



出品規制
Amazonでは、すべての商品を自由に出品できるわけではありません。
特定の「メーカー」「ブランド」「カテゴリ」については、出荷する前にAmazonの許可(=出品申請)が必要になることがあります。出品規制を解除をせず、仕入れてしまうとAmazonでは販売することができません。出品規制がかかっているかどうかは、Amazon Seller Centralで確認ができます。
ワンクリックで解除できる規制もありますが、メーカーや問屋の請求書が必要な規制のあります。解除に請求書が必要なものについては、出品のハードルが相当高くなり、結果、出品できず丸々赤字ということになりかねません。
出品規制解除に必要な請求書は以下の条件を満たしている必要があります。
- 卸業者やメーカーが発行した請求書
- ブランドが発行した販売許可証
- 180日以内発行の請求書
- 出品者のアカウント屋号や住所の記載
- 販売業者の名前、住所の記載
- 計10点以上の商品を購入している証明
Amazon出品規制については、他の方のブログに詳しく記載されていますのでこちらを読んでみてください。
私の仕入れ基準
私は、これまでに幾度となく仕入れの失敗を繰り返し、現在、基準を決めてすべてクリアしているものを仕入れています。もちろん、例外はありますが、効率的にリサーチするためにもこの基準を一つの目安としています。あくまでも私のMyルールなので、仕入れの判断は自己責任で・・・
チェック項目 | 目安基準 | 解説 |
---|---|---|
Amazon直販 | 無し | Amazonがいると、ほぼカートが取れずに不良在庫化まっしぐらです。 |
メーカー公式 | 無し | 真贋調査によりアカウント停止リスクがあります。 |
利益率 | 15%以上 | 利益率=利益 ÷ 想定販売価格。低すぎると価格競争で赤字転落します。 |
利益額 | 100円以上 | 私的には、自分の手間を考えると最低1商品、100円は利益が欲しいです。 |
回転率(販売数) | 月に10個以上 | 「利益がでるか」より、「売れるかどうか」は重要。売れない商品は損切りもできません。 |
ライバル数 | 最安値付近に5人以下 | 最安値にライバルが多いと、カートが取りづらく売れにくくなります。また価格競争になりやすいです。 |
出品規制 | 出せる商品か確認 | 出品規制がかかっていると「売れる売れない」「利益がでるでない」の前に出品できません。これは必須項目 |
これらの条件を全てクリアすれば、文句なく仕入れ対象となりますが、組み合わせで条件クリアしていれば仕入れることもあります。
高利益率商品を取りこぼさない!
販売数が月10個に満たないけど、利益率はめっちゃ高いという商品もあります。そんな時は
利益率 × 回転数 > 150
以上であれば仕入れることにしています。この商品は1年くらいかけてそのうち売れればいいやというくらいの気持ちで仕入れます。売れると一撃が大きいですが、資金繰りという面ではあまりお勧めできません。
薄利多売商品で安定的な売り上げ確保!
逆に、利益率15%以下だけど、めっちゃ売れているという商品もあります。そんな時は
利益金額 100円以上 かつ
前月の販売数 > 最安値付近の出品商品数
この2つのどちらかを満たしていれば仕入れ対象とします。この商品は利益は少ないですが、高回転で売れていくので売り上げのベースとなります。せどり初めのうちは、こういった高回転商品を販売していくことで、資金を増やしながら、アカウントを強くしていくことが大切です。
まとめ:仕入れ判断は「型化」してルーティン化しよう
仕入れ判断は慣れるまでは時間がかかりますが、Myルールを作って仕入れをし、経験を積みながら基準をカスタマイズすることで、仕入の効率化、精度向上を図ることができます。
せどりで大切なことは、「どれだけ利益を上げるか」より「どれだけ確実に売っていくか」です。どれだけ利益率が高くても、商品が売れなければ、せっかくの仕入れが「不良在庫」というなの負債になってしまいます。
初心者のうちは、迷ったら「薄利多売で安定的な売り上げ」を確保しつつ、アカウントを強くしていくことがおすすめです!
「この判断基準はおかしい」「もっと良い基準がある」等ありましたら、問い合わせページからメッセージお願いします。

次回は、私が仕入れた商品をいくつか例にとりながら、判断基準の解説をしていきたいと思います。
ぜひチェックしてみてください。
