新NISAが始まって色々制度が変わりましたね。特に非課税枠の大幅拡大で、今後積み立て金額はどうしたらいいか迷います。
そうですよね。私というか我が家でも新NISAに合わせてマイルールを見直しました。
この記事はこんな人に向けて書いています
- 新NISAに興味はあるけれど、非課税枠をどう使えばいいか悩んでいる人
- 毎月の入金力が限られていて、無理のない運用方法を知りたい人
- 夫婦で将来のために投資を始めたいけど、考え方の違いに不安を感じている人
2024年から始まった新NISA制度。非課税枠の拡大や制度の一本化により、長期投資を前提とした設計に生まれ変わりました。
これを機に、私たち夫婦の投資マイルールも見直すことに。
旧NISA時代に築いてきた考え方はベースにしつつ、制度や家計の変化に合わせてアップデートした“新・投資マイルール5選”をご紹介します。
同じように「新NISA、どう活用しよう?」と悩んでいる方に向けて、少しでもヒントになればうれしいです。
- 新NISAに合わせた我が家のマイルール
- 入金力不足を乗り越えた工夫
- 目的別に選んだ「我が家の投資商品」の使い分け方
新NISA開始に伴いマイルールもアップデート
2024年から新しくスタートした「新NISA(少額投資非課税制度)」では年間の投資上限額や投資対象商品が大幅に拡充されました。
これまで同様に「長期・積立・分散」が基本であることに変わりはありませんが、投資スタイルに応じて、より柔軟でリスクをとった投資も選べるようになっています。
項目 | 旧NISA※ | 新NISA |
---|---|---|
年間投資上限 | 40万円 | 360万円 |
内訳 | - | ・つみたて投資枠 120万円 ・成長投資枠 240万円 |
投資枠の累計上限 | 800万円 | 1,800万円 ※成長投資枠は1,200万円 |
対象商品 | 金融庁指定の長期投資向け投資信託 | ・投資信託(一般的な商品) ・国内/海外個別株 ・ETF(国内/海外) など |
※2014年から始まった「一般NISA」もありますが、本記事では対象外とします。
この制度変更にともない、我が家のマイルールも、自分たちのライフスタイルに合わせた形にアップデートしました。
- 生活防衛資金として500万円を維持する
- クレカ積立をMAX活用してポイント還元も最大限享受する
- 老後のちょうどいい自由を目指しつつ今も楽しむ。必要な時は売却も検討
- 新NISAを夫婦で最大限活用。入金力不足は資産のスライドで対応。早期にNISA枠を埋めることを目指す
- 投資対象は、低コストのインデックスファンドのみ
- 資産の推移は夫婦で共有する
この後、それぞれのルールについて具体的に説明します。
マイルール①|生活費1年分の現金は気にしない。でも「500万円維持」が新ルール
旧NISA時代は「生活費1年分を生活防衛資金として死守する」ことを第一ルールにしていました。
しかし今回、資産状況を改めて見直した結果、
- 退職金や確定拠出年金などの見込み額がおおよそ把握できた
- 私も妻も昇進して収入が増え、それに伴い生活費も以前より上がっている
これらを踏まえ「現金1年分をきっちり確保するのは資金を眠らせすぎでもったいない!効率的な資産形成という観点から現実的ではない」という判断に至りました。
そこで、新NISAに合わせて見直したマイルールは以下の2つ
- 「生活費1年分」という縛りは撤廃
- ただし “現金500万円程度を維持” を新たな安心ラインに設定
現金=安心のバッファ
この意識は変わらず残しつつ、他資産も含めた全体管理へと移行しています。
マイルール②|クレカ積立はMAX利用!相場ではなく“必要なときに売る”
積立額は新NISAの上限に合わせて、クレカ積立をフル活用しています。
SBI証券では、2024年から月10万円までのクレカ積立が可能に。我が家ではこれに合わせて、ポイント還元率の高いOLIVEカードに変更し、Vポイントを効率的に獲得しながら投資を継続中です。
新NISAに合わせて見直したマイルールは以下の2つ
- 相場の上下には左右されず、とにかく積み立ては継続
- 売却の判断基準は、「相場」ではなく「資金が必要になったとき」だけ
ここで大きな変化となったのが「出口戦略」の考え方。投資は「積み立てる」より「使う」ほうが難しい。そんなことも言われています。
旧NISAを始めた頃は「将来のちょうどいい自由のために、とにかく資産形成!」が最優先でした。しかし、50代に入り、身近な人との別れや環境の変化も重なり価値観が少しずつ変化。
「老後のため」だけでなく、元気なうちに「家族(+わんこ)と今を楽しむ」ことも大切だと感じるようになり、必要な時には、ためらわず資産を取り崩すことも大切と思うようになりました。
単に資産をため続けるのではなく、「いつ・どれだけ使うか」までを含めて、自分のライフプランに沿って運用する。
相場ではなく、自分の人生を軸にした投資
今を楽しみつつ、将来もちょうどいい自由を手に入れる。
それが私なりの「出口戦略」です。
クレカ積立をフル活用したい方には、SBI証券×OLIVEカードの組み合わせが、低コスト&高還元でおすすめです!
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マイルール③|夫婦ダブルで新NISAをフル活用!“資産のスライド”で入金力を補う
新NISAのスタートと合わせて、妻も自身の口座を開設し、つみたて投資を初めました。これまでは私ひとりの積み立てだったので、本業の収入で投資資金は足りていましたが、妻が参戦したことで、必要な資金は単純に倍。
毎月の投資金額は
- クレカ積立:10万円 × 2人分
- つみたて投資(現金積立):20万×2人分
- 合計:月60万が必要
当時、収入は多少増えていたものの、生活費を除いて月60万もの入金力を毎月確保するのは至難の業。そこで「資産のスライド」をすることで、新NISA枠を埋める戦略をとることにしました。
妻の運用(攻めの拡大)
- クレカ積立:10万円/月
- 現金積立:20万円/月
- 合計:30万円/月を新NISAへフル投資
私の運用(守りのリサイクル)
- クレカ積立:10万円/月
- 特定口座で利益が出ていた投資信託を、毎月20万円ずつ取り崩して新NISAへ再投資
利益が出ていた特定口座の投資信託を取り崩すことには、正直ためらいもありました。
ですが、「新NISAは非課税枠を生涯運用できる」という仕組みを考えると、なるべく早いうちに枠を埋めておくことが、将来の税負担を抑えることにつながると判断しました。
入金力が足りないからこそ「新たに稼いで入れる」だけでなく、「今ある資産をどう活かすか」工夫することも、長期投資をする上での一つの戦略だと思います。
マイルール④|投資先は「目的別」に使い分ける
新NISAでは、旧NISAに比べてよりリスクをとった柔軟な投資が可能になりました。ただ、我が家は夫婦ともに50代。
投資のセオリーでは、リスク資産の割合は「100-年齢」が目安とされています。つまり、我が家の場合はリスク資産50%が適正ラインということになります。
ただ、現実的に安定資産50%を確保してしまうと、成長性がやや物足りず、将来目指す「ちょうどいい自由」の実現が遠のいてしまうのも事実。
そこで我が家では「大きなリスクは取らない」「安定的な成長に期待」という方針のもと、投資先を「目的別」に使い分けることにしました。
妻のポートフォリオ
- つみたて投資枠、成長投資枠
→ eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)(月30万円) - 狙い
全世界に分散投資ができる安定型インデックスファンド。値動きは比較的マイルドで、長期的に安定的した積み立てが可能。
私のポートフォリオ
- つみたて投資枠
→ SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(月10万円) - 成長投資枠
→ SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(月10万円)
→ SBI・インド株インデックスファンド(月10万円) - 狙い
オルカンより成長力に期待できるS&P500を軸にしつつ、今後の経済成長が見込まれるインド株にも一部投資。
全世界・全米インデックスファンドで地域を分散しつつ、クレカ積立(毎月1日購入)と現金積立(毎月15日購入)で日付をずらして時間も分散。個別株などのリスクの高い投資先は除外。
「リスクと成長」、「分散と集中」
このバランスを大切に、自分たちにあったスタイルで投資を続けていきます。
マイルール⑤|資産の共有は“コミュニケーション”として続ける
このルールだけは、旧NISA時代から変わっていません。
ただし、以前のように投資に対する不安解消のための共有ではなく、もっと前向きに「次はどこに旅行に行こうか?」「ちょうどいい自由を手に入れたら何をして過ごそうか?」など、夫婦+わんことの思いで作りや将来の夢について語り合う時間を持つことにしました。
投資は孤独で数字の世界と思われがちですが、投資を通じて家族と夢を語りあう時間は「かけがえのないもう一つの資産」だと感じています。
まとめ|制度が変わっても、“自分たちに合った投資”がいちばん大事
新NISAは、非課税枠が大幅に拡充され、より柔軟で強力な制度になりました。でも、それをどう使うかは人それぞれです。
我が家では夫婦ともに50代ということもあり、新NISAの制度をフル活用するため、「5年でNISA枠(1,800万円)を埋めきること」を第一優先にしています。(毎年360万円×5年)
とはいえ、これはあくまで我が家の方針。まだ若く入金力に余裕がない方であっても、少額から初めて、時間と複利の効果を味方につけることで、十分に資産形成が可能です。
我が家では、「入金力の現実」と「夫婦の価値観」に合わせて、マイルールを再構築し、無理なく投資を続けらる仕組みをつくりました。
みなさんも、ぜひ自分の状況にあったマイルールを設定して、「ちょうどいい自由」に向けたつみたて投資にチャレンジしてみてください。
我が家では、マイルールを守りながら投資を続けていますが、新NISA枠を埋めるために、「資産のスライド」で利益の出ている投資信託を売却していることも事実。
やはり、入金力の強化はより早く「ちょうどいい自由」を手に入れるための課題。
そこで、入金力の強化のため、私が選んだ手段は「副業」でした。私が始めた副業については、別記事に詳しくまとめていますので、よかったらこちらの記事もご覧ください。

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この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
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