単身赴任が決まり、言葉には出さないが、妻は不安と寂しさを抱えている。
現在は私の親と同居。
他人の家に一人になってしまう不安は、当然あるだろう。
強がってはいるものの、言葉の端々や立ち振る舞いに、そんな心の動揺を感じる。
不安を抑えるためか、妻からこんな提案があった。
「単身赴任に香水、持っていく?」
普段から妻は香水を愛用している。
その影響で、私もいつしか香水をつけるようになった。
私も50代のおじさん。自分では気が付かないが、加齢臭もするだろう。
大人のたしなみとして、少しでも身だしなみには気を使いたい。
でも、わりかしずぼらな私は身だしなみはあまり気を使わない。
普段から妻にあれこれ世話をしてもらっている。
もともと私は香水にも無頓着。
ドラッグストアで買った整髪料の匂いくらいしか気にしたことがなかった。
そんな私に香水をすすめてきたのは、他でもない妻だった。
ある日、出かける前に「これ、つけてみて」と言われ渡された香水。
最初は恥ずかしかったが、不思議と気分がよくなる感じがして、それ以来なんとなく習慣になっていった。
「もうおじさんなんだし、自分の身だしなみは自分でちゃんとしてね。もう、チェックしてあげられないんだから」
そのあと、妻は小さくこう言った。
「せめて、同じ匂いをまとって気持ちを感じていたいから、同じ香水をつけて欲しい」
普段は弱いところを見せない妻の一言だった。
どうにかしてあげたいが、どうにもできないもどかしさ。
多少の出費にはなるが、妻におすすめの香水を選んでもらうことにした。
妻は嬉しそうに、そして不安を拭い去るように、私に送る3本の香水を選んでくれた。
朝の仕事用、日中の外出用、夜のひととき・・・
それぞれが、これからの生活にそっと寄り添ってくれることだろう。
- JO MALONE ウッドセージ&シーソルト
潮風のような軽さと、セージの落ち着いた香りが心地いい。
甘さを抑えたクールな香りは、スーツにもよくなじむ。 - JO MALONE ブラックベリー&ベイ
甘さ控えめのベリーに、グリーンの爽やかさが加わった一本。
自然体だけど、都会的で知的な印象も残してくれる。 - JO MALONE シルバーバーチ&ラベンダー
ラベンダーの優しさと、白樺の静けさ。
夜の読書やひと息つきたいときに、そっと寄り添ってくれる香り。
それぞれの香水の詳細や購入はこちらから ⇒ JO MALONE公式HP
これらの香水をまとい、単身赴任を過ごすことにしよう。
しばらく離れて暮らすことになるが、香りに包まれていれば、互いの存在を感じることができる。
単身赴任となり、私も不安だったが妻はもっと不安のはずだ。
でも今は、お互いの気持ちを思うことで、夫婦の絆は日々強くなっていると感じる。
家族のありがたさ、妻の優しさ、そして自分の弱さ。
離れて気づくこともある。
きっと、単身赴任を終えて帰ってきた時には、お互いをより必要と思いあうことのできる夫婦になっているはずだ。
今は離れて寂しさを味わうことになるが、将来の「ちょうどいい自由」を手に入れたあとに、夫婦としてよりよい時間を過ごすためには、離れて過ごすことは必要な時間なのかもしれない。
香水の香りを感じるたびに、妻の存在を思い出す。
そうやって、離れた生活で妻の大切さを感じて生きていきたい。
この香水への出費は、妻の不安を払しょくするためだけではなく、
夫婦のつながりを守るための、自分たちへの“投資”
そして少し遠回りなお金では買えない将来の「ちょうどいい自由」へ続く形を変えた投資だ。
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この記事は、「ちょうどいい自由」を求めて資産形成中の普通の50代サラリーマン「Kei」が、自身の実体験をもとに執筆しています。
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