電脳せどりって、自宅で仕入れができるって聞いたんですけど、本当にネットだけでせどりができるんですか?
たしかに、店舗に行かなくても仕入れはできます。でも、ただネットを見るだけじゃダメなんです。ツール上手に使うことで、効率よく利益商品を見つけていきましょう!
電脳せどりは、自宅にいながらパソコンやスマホで商品をリサーチして仕入れるスタイル。
移動の手間がない分、ツールの使いこなしと情報整理力がカギになります。
今回は、「これから電脳せどりに挑戦してみたい!」という初心者向けに、必要なツールの紹介から購入までの流れを順を追って解説します!
目次
電脳せどりの流れ
店舗とは違い、電脳せどりはオンラインで完結します。電脳せどりの基本的な流れは以下の通りです。
- パソコンの準備
- ECサイト選び
- 商品リサーチ
- 仕入判断
- 購入
パソコンの準備 | 必要なルーツを準備しよう
電脳せどりでは、他のライバルに先んじて仕入れをする必要があるため、「効率よく情報を収集する」ための各種ツールを活用することが必須になります。
私はこんなツールを使ってせどりをしています。
- Quick Shop(Chrome拡張機能)
⇒仕入れ判断に必要はほぼすべての情報を収集できます。 - Keepa(Chrome拡張機能)
⇒Amazonの過去の価格・販売数等の推移をグラフで確認できます。 - Amazon Seller Central(Web)
⇒出品規制の有無確認に使います。
Quick Shopは無料で導入できますが、Keepaは有料・無料版があります。本格的にせどりをするのであれば「売れ筋ランキング」「出品者数の推移」等の詳細データが確認できるKeepa有料版の登録が必須です。
以降の説明はKeepa有料版を前提に説明していきます。
Quick Shop、Keepaのインストール方法については、それぞれ別の方が詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。
⇒Keepaのインストール方法と使い方まとめ!超優秀な拡張機能を使いこなそう!
⇒初心者でもすぐに使える!クイックショップの使い方と7つの便利機能
ECサイトの選び方|まずはメジャーどころから
仕入れ先となるECサイトは無数にありますが、私はほぼYahoo!ショッピング一択です。偶然にAmazonで相場以下の商品が見つかった際に、刈り取りをすることもありますが積極的にすることは稀です。以下は私がせどりで使っているECサイトです。
サイト名 | 特徴 |
---|---|
Yahoo!ショッピング | クーポン・ポイント還元が多く、仕入れチャンスも多い。 |
楽天市場 | ポイントせどりで利益率UP(らしい) 在庫切れが多い(私の印象) |
Amazon | 他セラーが相場以下で出品していたら、刈り取って再出品 |
Hobby Shop TAMTAM Online | ホビー系に強い。利益商品も多いが、品切れも多い。 |
ポポンデッタ Online shop | 鉄道模型であればここ。店舗在庫の確認ができるため掘出物も発掘可能。 |
Amazonでは価格競争や在庫処分、価格設定誤り等で、相場より遥かに安い価格で販売している商品があります。そういった一時的に大きく値崩れしている商品を仕入れ、適正価格で再販することを「刈り取る」と言います。
商品リサーチのやり方|ツールを使って効率チェック!
店舗せどりであれば、店舗でめぼしい棚を見つけて片っ端からバーコードを読み取ることで、初心者でもリサーチをすることができます。
電脳せどりの場合は、「どこから何を見ればいいかわからない」という方も多いと思いますので、私のリサーチ方法紹介します。リサーチの対象さえ見つけられれば、後の仕入れ判断は全て一緒です。
amazonランキングから探す
Amazonランキング上位の商品からリサーチします。そもそもランキング上位は売れている商品なので、ライバルも多く利益商品が見つかることはありませんが、見つけられれば高回転で販売できます。
Amazonで出品されている商品から探す
Amazonマーケットプレイスに出品されているということは、そのセラーもどこかから仕入れて利益を乗せて販売しているはずです。
出品者が問屋から仕入れている場合は勝負になりませんが、その中には私のように個人でECサイト等から仕入れて、Amazonで販売している人もいるはずなので、その商品をそっくり真似してしまうリサーチです。

具体的には、Amazon販売ページ右側に記載の「販売元」のストアトップから、そのセラーが出品している商品を片っ端からリサーチしていきます。評価件数0~100件くらいのセラーを対象にするとよいと思います。
ちょっとずるいようなやり方の気もしますが、そんなことは気にせずどんどん真似していきましょう。
電脳せどりを続けていると、自分が出品している商品に、よく見る出品者が相乗りで出品してくることがあります。「もしかしたら、私、セラーリサーチされてる?」なんてちょっと自惚れたりしています。
KEEPAで探す
電脳せどりの王道というべき方法です。直近で値上がりしている商品等KEEPAで条件を決めて対象抽出してリサーチする方法です。
KEEPAでの絞り込み方法については別記事で紹介していきたいと思います。
ECサイト側から探す
店舗せどりで言うところの「全頭」のような方法です。これまではAmazon側からリサーチしていましたが、この方法はECサイト(仕入元)に並んでいる、売れ筋商品のJANコードを片っ端からリサーチする方法です。

Yahoo!ショッピング等ECサイトをみると、商品ページのどこかにJANコードの記載がありますので、その「コードをなぞって右クリック-クイックショップ-amazonで検索」とすることでamazon販売画面に飛んで、個々の商品の仕入れ判断をしていきます。
私は主にこの方法でリサーチしています。
リサーチツールを使って探す
個人で作ったリサーチツールを使ってリサーチする方法です。詳細を知りたい方は、お問い合わせフォームからからご連絡ください。

仕入れ判断|基準をもって迷わない!
リサーチ対象が決まったら、個々の商品について仕入れ判断をしていきます。Amazon販売画面に表示されている、Quick Shop(拡張機能)やKEEPA(拡張機能)から以下を確認して、仕入れ判断をしていきます。

Amazon直販、メーカー公式の有無
「Amazonの他の出品者」(①)から、Amazon直販やメーカー公式が出品していないことを確認します。
【結構重要】模造品・偽物の確認
仕入元のサイトに行って、出品者情報、評価、口コミ等を確認してください。相場より異常に安い商品の場合、模造品・偽物の可能性があります。
当然のことながら偽物はAmazonでの出品はできませんし、セラーへの返金請求もかなり手間がかかります。
私も一度、相場数万円のフィギュアが数千円で販売していたため、出品者の確認もせず、飛びついて購入した所
- 海外からの発送で梱包されている段ボールは盛大に破損
- フィギュア本体は外箱から出されてポリ袋に封入
- 外箱は段ボールに入るサイズに折りたたまれている
- フィギュアの造詣が明らかにチープ
な商品が送られてきたことがありました。おかしいと思って商品ページを探したけれども、既に商品ページは削除済み。
ECサイトを通じて出品者に返金請求をしましたが、なぜか「商品はそのまま受け取ってもらっていいので、半額返します」の返答でらちが明かず、出品者にTELしたら、明らかに異国の人で何を言っているかわからない・・・
繰り返しECサイトを通じて返金請求をして、やっと返金してもらうことができました。
こんなことにならないように、模造品・偽物の可能性をしっかりと確認しましょう。
利益額、利益率の確認
利益計算ツール(②)から、想定利益を確認します。仕入価格入力の際には、仕入元のサイトを確認して仕入れ時の送料を計算にいれることを忘れないようにしましょう。
販売実績の確認
過去の販売数(③)から、販売実績を確認をします。過去の販売数が徐々に減っているようであれば仕入れ判断は慎重にしましょう。
ライバル数の確認
「Amazonの他の出品者」(①)から、最安値付近のライバル数・出品商品数を確認します。私は出荷元は気にせず、最安値付近のライバル数・出品商品数をカウントします。(FBAを利用している場合は、出荷元「Amazon」のみカウントするという人もいます)
私は仕入れ判断に迷わないように、自分なりの基準を定めて仕入れ判断をしています。私の判断基準については以下の記事を確認してみてください。

出品登録 | 出品できなければ意味がない!
最後にAmazon Seller Centralで出品登録をします。出品規制がかかっている商品を確認せずに仕入れてしまい、後から出品できない・・・という事態は絶対に避けなければいけません。最悪、メルカリ等の他販路で処分することになります。そうならないように、購入前には必ず出品登録を行って、出品可否をチェックしておきましょう。
私も過去に何点かメルカリ等で仕入れた商品を処分しています・・・
出品登録は以下の手順で行います。
Amazon Seller Centralのホーム画面左上の「三」をクリックします。

出品する商品のJANコードやASINを入力して「検索」をクリックします。

画面右から商品情報画面がでてきます。この時、右下に「出品を申請」と出ていたら出品規制がかかっています。コンディション「新品」を選択し、「出品を規制」をクリックして、ワンクリック解除ができれば解除して出品登録。請求書が必要な場合は、一旦諦めましょう。
出品規制がない場合は、コンディション「新品」を選択して「この商品を出品する」をクリックします。


出品情報を入力して、画面下にスクロールすると「保存して終了」が出てきますので、クリックして、エラーが出なければ出品登録終了です。

- SKU:
任意でOKです。私は商品登録した日付時間(yyyymmddhhmm)の形式で登録しています、 - 在庫数:
購入数量を入力します。 - 商品の販売価格:
販売したい価格で入力します。 - 商品の状態:
新品を選択します。 - 配送パターン:
デフォルトでOK - フルフィルメントチャネル:
「私はこの商品を自分で出荷します」を選択します。出品登録ができると、10分くらいでamazonに自己発送の商品として出品されます。
購入時の注意点|ポイントサイトの適用を忘れずに!
しっかりと仕入れ判断をすることで、利益商品を仕入れることができたと思いますが、ここでさらに利益を上げる方法があります。
ポイントサイトを経由してECサイトで商品を購入することで、購入代金の1%程度をポイントとして受け取ることができます。ポイントサイトを活用することで、せどりの仕入れ代金が100万だとしたら、せどりの利益に加えて10,000円のポイントをGETできます!
私は、ポイントサイトを活用して、せどりの利益のほかに毎月5,000~8,000円程度のポイントをGETしています。
方法は簡単。以下ののリンクからポイントサイトに飛んで会員登録。(登録時に紹介コードを入力することでお得に登録ができますので、是非活用してみてください。)
会員登録が終わったら、ECサイトで商品購入前に、ポイントサイトを経由してYahoo!ショッピングに行き商品を購入するだけです。(下図はmoppyからYahoo!ショッピングに行く際の例)

各ポイントサイトは月のポイント交換上限が定められています。1サイトを利用し続けるとGetしたポイントが交換しきれないため、複数サイトを月別に使っています。
商品到着後はしっかり検品!梱包資材はリサイクル!
商品を購入が完了したら、自宅に届くのをじっと待ちます。
ヤマト運輸や佐川急便、日本郵便で配送されることが多いと思いますが、それぞれLINE等を登録しておくと、発送時に連絡がきます。受け取り可能日時を指定して、再配達とならないようにしましょう。(恐らく配送地域で担当者が決まっています。頻繁に配送・集荷を繰り返すことで担当者と仲良くなってきて、再配達が申し訳なく思うようになります。(私はそうでした))
商品を受領したら、しっかり検品して購入品や数量に間違いがないか、商品に破損がないかを確認しましょう。意外と商品が壊れていたり、間違っていたりします。
大量購入した商品が届くと、初めのうちは段ボールの多さ・大きさに驚きますが、そのうち慣れます。受領した段ボールや紙の緩衝材は、FBA納品・出品者出荷の際にリサイクルしますので、きれいに開梱しましょう。
まとめ|電脳せどりは“情報整理力”が命!
電脳せどりは、ツールと目利き力を組み合わせて利益商品を探していくスタイルです。
始めは「どこを見ていいかわからない」と感じますが、慣れてくると1時間で何件も商品を探せるようになります!
PCのみで完結できるため手軽にせどりができる反面、利益商品は全国のライバルが狙っています。効率的なリサーチで利益商品をGETしていきましょう。一度利益商品が見つかれば、繰り返し仕入れをすることができることも電脳せどりの魅力です。
まずはひとつのECサイトから、仕入れの流れを体験してみましょう!
せどりは売れて初めて利益になります。当然のことながら、仕入れただけでは利益になりませんので、なるべく早く出品して購入者の目に留まるようにする必要があります。
次は仕入後の保管と出品方法の選び方ついて説明したいと思います。
是非チェックしてみてください。
