この記事は、実際に私のもとに届いた問合せの内容と
私が返したメール内容(原文)をそのまま紹介しています
同じ失敗をしないために、そして同じような問い合わせが来た時
どう対応していいか迷ってしまう人のためのリアルな一次情報です
- お客様から届いた実際の問い合わせ内容
- 私が返信した文面(ほぼそのまま掲載。コピペOK)
- 知っておきたいAmazon規約のポイント
- 自己発送で起きた“やりがちなミス”と防ぐ方法
目次
販売状況
- 商品:Nゲージのパーツ
- 商品価格:1380円
- 注文日:2025年10月1日
- 出荷日:2025年10月2日
- 出荷予定日:2025年10月3日
- 販売方法:自己発送(クリックポスト|送料185円)
お問い合わせ内容(抜粋)
このケースはメールはなく
出荷後にキャンセルリクエストがきたものです。
- 注文した商品をキャンセルしたい
問い合わせに対する対応
本来であれば、特に問題もなくキャンセルリクエストに対し、キャンセルに応じる処理をするだけです
またはキャンセルリクエストに対し、発送済であるためキャンセル不可となり返品対応依頼の連絡をするだけです
返品対応となった場合、原則、返送料は購入者負担となります
ただし、今回の場合は「発送予定日より早くに発送している」ケース
購入者からすると、発送予定日より前であれば、キャンセル可能と思っても間違いではありません
⚠️ 購入者が注文をキャンセルできるのは、注文が出荷される前のみ
つまり、出荷=出荷通知を送った段階でキャンセル不可となります
返信内容(原文そのまま) 【コピペOK】
この度は弊店をご利用いただきありがとうございます。
ご購入いただきました注文番号「○○○-○○○○○○-○○○○○○ ■【KATO/カトー】(Z01-0041′)アーノルドカプラー 20入 鉄道模型 Nゲージ」についてですが、キャンセルリクエストを頂戴した時点で、すでに発送手配が完了しております。
商品はお手元に届くかと存じますので、返品は不要(廃棄)にてご対応いただければ幸いです。
商品代金につきましては、全額返金の手続きを進めさせていただきます。
この度はお手数をおかけして申し訳ございません。
これからも、弊店のご利用をお待ちしております。
今回の商品は
- 低単価(仕入れ金額:数百円)
- 低送料(クリックポスト:185円)
であったため、こちらの負担も少なく
「全額返金」+「返品不要(廃棄依頼)」
としました
さらに今回は、発送予定日より早くに発送しているため
購入者負担で返品をお願いすると、説明の手間やトラブルにつながるリスクもあります
Amazonせどりで最も避けなければいけないのは
セラーアカウントに傷がつくこと
数百円の損失より、アカウント健全性への影響の方が圧倒的に大切
総合的に判断して、この対応が最も安全だと思います
Amazon規約プチ情報
購入者都合の場合、返送料は原則“購入者負担”
Amazon公式ヘルプの購入者向け返品条件には
「お客様都合の返品は返送料をお客様が負担」
と明記されています
そのため、自己発送の場合も
原則として「購入者都合の返品=購入者が返送料負担」という扱いになります
ただし例外として
- セラー側のミス(誤発送・説明と違う・不良品)
- Amazonが購入者保護の観点で「セラー負担」を求める場合
- トラブルが発生し A-to-Z に発展しそうなケース
などでは
返送料や送料をセラー負担にしたほうが安全な場合があります
「返品不要」は認められている
返品リクエストを承認した商品については
セラー判断で「返品不要(購入者にて廃棄)」 とすることは可能です
Amazonの公式ヘルプに明言されているわけではありませんが
実務上ではよく採用される対応で、低単価商品を中心に一般的です
特に以下のようなケースは
“返品不要” が適したパターンです
- 商品価格 < 返送送料
- 再販できないもの(パッケージ破損・使用感あり など)
- 返送されても在庫価値が低い商品
こういったケースでは
返送してもらうよりも、「返品不要+返金」 のほうが
購入者・セラー双方にとって負担が少なく、トラブルも避けやすくなります
A-to-Z保証申請につながるとアカウントに傷がつく
返品処理が遅れたり、説明不足や不親切な対応でトラブルになったりすると
購入者はいつでもAmazonマーケットプレイス保証申請(A-to-Z保証申請)を行うことができます
A-to-Zが通ると、注文不良率(ODR)に直結し
たった1件でもアカウント停止リスクが一気に跳ね上がるため
せどりにおいては最も避けたい事態です
問題が起きそうなときは
損失<アカウント健全性
この優先順位で対応するのが鉄則です
メールで“独自の返品ルール”を作って案内するのは禁止
Amazonでは、すべてのマーケットプレイス出品者に
Amazon公式の返品ポリシー以上の条件を適用することが義務付けられています
セラーが“独自の厳しい返品条件”をつくり、購入者に案内することは完全にNGです
Amazon公式より厳しい返品条件を提示すると
規約違反→アカウント健全性低下となる可能性があります
以下のような文言は すべて規約違反です
- 「購入者都合の返品は受け付けません」
- 「開封したら返品不可です」
- 「返品したい場合は、必ず事前連絡してください」
- 「到着から〇日以内でないと返品できません」
- 「未使用に限ります」
Amazonポリシーより厳しい条件は1つでもアウト
出品者が勝手に購入者の権利を制限することになるため、
アカウント健全性に直結してしまいます
まとめ
今回のケースは、
「発送予定日前に発送してしまい、その後にキャンセルリクエストが届いた」
という、自己発送では意外と起こりやすいパターンです。
本来は「発送前ならキャンセルOK」「発送後なら返品対応」ですが、
発送を早めたことで購入者心理とズレが生じ、トラブルに発展しやすい状況でした。
そのため私は、
- 低単価(数百円)
- 低送料(クリックポスト185円)
- アカウントへの影響
- 購入者心理への配慮
- A-to-Zリスク
これらを総合判断し、
「全額返金」+「返品不要(廃棄依頼)」 の対応を選びました。
Amazonせどりで最も大切なのは
“損失を避けること”ではなく “アカウントを守ること” です。
今回の実例を知っておくだけで、
今後同じ状況が来ても迷わず「アカウントを守るベストな判断」ができるようになります。
FAQ
Q.発送予定日より前に発送してしまった場合、キャンセルは受け付けるべきですか?
A.発送後はキャンセル不可です
出荷通知を送った時点で取引が確定するため、キャンセルリクエストは「返品対応」に切り替わります
ただし、発送予定日より前に発送したことで購入者に誤解が生じるケースもあり、
トラブル回避を優先して柔軟に対応することが大切です
Q.低単価商品のキャンセルや返品は、どう対応するのがベストですか?
A.アカウント保全を優先した“損失最小の選択”がベストです
例えば:
- 低単価
- 低送料
- 返品コスト > 商品価値
こういった場合は、今回のように全額返金+返品不要 が最も安全かつ効率の良い対応です
🔗これまで購入者やAmazon利用者から、色々なお問い合わせをいただいています
そのたびに迷いながら、ネットを調べながら、どうにか対応してきました
そんな私の経験が少しでも誰かの役に立つように
シリーズ【実録問合せ対応】として、1つずつ紹介していきます
よかったら読んでみて下さい
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